皆さん、おばんです。
ナイキ「おいジャック、投資の勧誘はホドホドにしちょき。この兄やんも困ってるき。のう？」
わたしはワケがわからず二人の得体の知れない外人の男を交互に見やりました。
ＪＰ「困ってる？お得な情報をお伝えしてるだけですよ。将来の生活設計のために。年金なんて期待できませんよ。老後の生活資金のメドついてますか？今現在、蓄えがありますか？無いでしょ？心配なんですよ。あなたみたいに、まあ何とかなるだろうとボンヤリ毎日を惰性で過ごしてる人が。何ていうのか、失礼を承知で言いますけど、あなた、本当にこのままだと、悲惨な人生を送ることになりますよ。それこそ、野垂れ死にますよ」
わたし「いいんです！ほっといて下さい。お言葉を返すようですが、わたしは逆に、あなたの方が心配でなりません。人の不安をアオって、ソレを真に受けた真面目な人達から集めた金を右から左へ動かすだけで利ザヤを稼ぐ。アタマが良いつもりかも知れんが、金はアタマだけでは稼げん。利ザヤの大元は、身体を動かし汗水垂らして掴んだ金というのを忘れなさんな！」
ＪＰ「あなた、何か勘違いされてるのじゃないですか？あなたの資産の有益な運用を提案しているだけですよ。もちろん手前どもも利益の確保を目的に営業しているわけですけど、基本はお客様のために一生懸命働いているわけです。わたし達だって、汗水垂らしているのです」
わたし「違う。金に対する根本の考えが違う。実際俺も、世の中は金だと思っている。しかし、あなたはきっと金も世の中だと思っている。金さえあれば何でも出来ると思っている。屁理屈ではない。試しに、あなたの好きなロビンさん？に金を送ってみろ。送り返されるわ」
ＪＰ「あなたは現在、無人島で暮らしているのですか？そういうご予定があるのですか？ならば、無人島が収益を見込める仕組みを作って資金を募りましょう。あなたが無人島のオーナーになればよろしい」
わたし「だーかーらー、それじゃ無人島の意味が無いじゃないか。人間中心の思想及び思考が役に立たない場所でなければ意味が無いんだ」
ＪＰ「あなた、何を言ってるんですか？無人島なんて、あなたが、誰でも、一歩そこへ足を踏み入れたら、無人島じゃなくなるわけですよ。人が住んでいようといまいと。上陸しなくても。遠くから眺めても。人がその島を認識さえすれば、その島は誰かの何かの資産価値のある島になるわけです。人間が目にするすべてのものは資産です」
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