皆さん、おばんです。
わたしは驚いて水槽のレラを見ました。アディダスが水槽に手を突っ込み、レラを捕まえようとしているじゃあーりませんか!そしてレラは、その魔の手から必死に逃げているのです!
わたし「ヘイヘイ!何をやらかしてんだよ!」
アディダス「臭う臭う臭う!臭い臭い臭い!」
わたしがアディダスの愚行を止めさせようと彼の肩に手を伸ばした瞬間でした。
彼は振り向きもせずに、後ろ回し蹴りをカマしてきたのです。彼の右足がドッカリ、わたしの腹に食い込んだのです。
鎌田「ミスター!!」
わたしは鎌田の悲鳴を聞きながら、『くの字』になってその場に倒れ込みました。痛みと息が出来ないのとで、しばらく二重の苦しみを味わいましたが「落ち着け俺」と自分に言い聞かせ、回復するのを待ちました。
ルコック「アディダス、暴力は良くないよ。何の解決にもならないよ。暴力の連鎖を生むだけだよ」
ナイキ「ルコックの言うとおりやき。金魚なんて放っとき。ビールおごるき」
ナイキとルコックはそう言ってアディダスをなだめすかしますが、実際、体を張って止めさせようとはしないのです。
そして、その間も執拗に、アディダスは水槽の水をバシャバシャ飛ばして逃げ惑うレラを捕まえようとしました。
コイツ、しつこいわね。イカれてるけど、さすが『BND』。『鼻』が利くのね。
けど、わたしを捕まえることなどできない。わたしはコイツの『脳』の動きが手に取るようにわかる。
それでも、逃げ続けるのは利口じゃない。いっそのこと『電撃』を食らわそうかしら。
いや、わたしがただの金魚じゃないと気付かれたらマズい。『CIA』がいる。
アイツはキレものだ。下っ端のスパイじゃない。ある程度の権限を持つ者だ。
しかし、アイツはわたしの『能力』を知らない。わたしの『存在』を知らされてない。
巨大な組織の中では、所詮、パシリだろう。そんなパシリでも、この国のトップは動かせる。この国は、米国の従属国。いいえ。それ以下の国なのね。
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