皆さん、おばんです。
その大柄な、金髪&短髪の男は、オニツカの部下の襟首を右手で掴み、左手にはジョン特製のカレーが入ったタッパーを持っていました。
ナイキ「このタッパーに付いた指紋を調べる必要はナイき。キム殺しの犯人は、同じ北朝鮮スパイの奴らぜよ。つまり仲間同士の『内輪もめ』ぜよ。たまたま部屋にあったバットを凶器に使っただけちや」
オニツカ「あんたナニ言うてんねん!ウチの捜査に口出すの止めてんか!」
ナイキ「このヤマのカタはもうついてるき。おまんら出しゃばったらイカンぜよ」
オニツカ「そんなもん納得できるかアホボケカス!治外法権もいいとこや!国際問題モンやぞ!日本の警察ナメたらアカンで!」
ナイキ「なめてナ~イき。全然なめてナ~イき」
オニツカ「ソレ!その言い方!めちゃくちゃナメてるやんか!」
わたし「・・・あの~、お話の途中すみません。わたしの部屋を無断で、しかも堂々と物色している人がいるんですけど。止めさせてもらえませんか?」
そうです。このドサクサ?に紛れて部屋の隅から隅までクンクン匂いを嗅ぎながら『何か』を探しまわっている男がいるのです!
アディダス「タイガー!タイガー!シュバインシュタイガー!」
ナイキ「おまんナニ探しよりゃー?」
アディダス「盗聴器だんけ!」
ナイキ「ココにそんなもんナイき。無駄なことしたらイカンちや」
アディダス「お前の国が仕掛けたんけ!盗聴器ゼッタイあるだんけ!」
ナイキ「ナイきナイき。そんなもん仕掛けてナイき」
アディダス「ウソだんけ!ここの会話は『NSA』に筒抜けになってるだんけ!」
オニツカ「もうええ!お前ら皆出てけ!邪魔や!おい!お前もや!ルコック!」
とオニツカ警部に怒られた男は、わたしの目を盗んで部屋の壁に落書きしていたのです!
わたし「何してくれちゃってんだよもう!」
わたしは慌てて落書きしてる彼に駆け寄りペンを取り上げました。
ルコック「何をするのですか!わたしの自由を奪うのですか?」
わたし「わたしの部屋であなたが自由に落書きする自由はない」
ルコック「落書きではありません。この絵を見てください。美しいと思いませんか?」
わたし「知らん。美しさの価値観は人それぞれ違う。わたしはこの絵にその価値を見出せない」
ルコック「ウソだ。この絵に価値を認めないなんて。そして、価値を認めないならペンを奪うのですか?暴力に訴えるのですか?暴力は不平等です。力の強い者が弱い者を攻撃する。イジメる。許せないことです」
わたし「落書きはいいのか?落書きは許せるのか?」
ルコック「落書きが文化芸術ならいいのです」
わたし「落書きが文化芸術なんて、わたしは認めん。犯罪だ」
ルコック「犯罪?どこが犯罪ですか?誰が傷つきますか?百歩譲って、軽微な犯罪だ。壁を洗えば絵は消える。しかし、暴力で受けた心身の傷は消すことなどできない。暴力は人生を損なわせる。人生は一度しかない。時間は戻らない」
わたし「話しをすりかえるな!いいか!ゴーギャンだって誰だって、わたしの部屋の壁に許可無く描いたら怒るぜ!あたりまえだろう。ゴッホもピカソもモーツァルトもシューマッハもクソ食らえだ!お前らの価値観を押し付けるな!」
ルコック「押し付けてなどない!あなた達外国の人が勝手にありがたがっているだけじゃないか!」
わたし「少なくともわたしはあんたの国の文化芸術などありがたいと思ったことは一度もないわ!うぬぼれるな!この落書きを消せ!いますぐ!」
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