皆さん、おばんです。
またオネショしちゃったけど誰も叱る者は居ず、誰に知られるでもない、独り身の寂しい生活を送っている４０男ですからね、金魚のフンじゃなかっただけ、まだいいです。キモチを切り替えて、仕事に行きましょう・・・さて、俺の仕事って何だっけ？思い出せない。毎日、どこかに働きへ行っていた、そんな気がする今日この頃ですが、あるときはタクシーの運転手、またあるときは自称、日本一の『ポン引き』だったような・・・つい最近まで野球のコーチしてた気もするし、ていうか、あれは遊びだ。命がけの。ライフワークだ。サーカスを探すための。
けど、何故？何でサーカスを探しているんだっけ？・・・まあいいや。そういうことになってるんだ。そのことに意味は無いんだ。ただ、ソレだけに専心すれば俺は救われるンだ・・・けど、何から救われるんだ？何故、救われなきゃならないんだ？
こいつ、『夢』の見方が浅くなってきている。『夢』に対して、免疫が、抵抗力みたいなものが出来て、わたしの移植した『夢』を疑い始めている。現実の、小賢しい人達との関係が、彼をそうさせている。自分を知ろうとしている。バカでいてほしいのに。いつまでも『夢』を見ていて欲しいのに。新しい夢を見せなくてはならない。もっともっと強力な夢を。
わたしはアレコレ考えながら、濡れた布団カバーを外し、今回は『南極大陸』じゃねーべなーと、そのシミを眺めていました。
ドンドン、ドンドン！
わたしの閑居のドアをノックするのは一体誰か？
面倒クセーなーと思いながら、わたしが玄関に向かおうとすると、レラ・サンがテレパシーをビビビっと送ってきましたyo！
レラ「気をつけて。奴らかもしれないわ」
わたし「奴らって誰よ」
レラ「わたしを奪いに来る奴らよ」
わたし「だーかーらー、何でどうしてレラを奪いに来るのよー。どんだけ金魚欲しい奴らなんだよ」
レラ「わたしが夢を司る金魚だからよ」
わたし「夢をツカさ＄？金魚？」
レラ「そうよ。だから奴らはわたしが欲しくて欲しくてタマラナイのよ。わたしは誰の夢でも盗めるし、また、どんな夢でも見せることができるのよ。もし、プーチンに『オネエ』になりたくなる夢を見せたらどうなる？金正恩が『クリロナ』みたいに腹筋割りたくて『ライザップ』に通いたくなる夢を見せたらどうなる？そのためなら何でもするって言い出したら？世界は変わるわ。劇的に」
わからん。何言ってるか全然わからん。金魚と話すのは疲れる。いや、もう止めよう。俺は夢を見ているんだ。金魚となんか話せるハズがないんだ。しかしこのノックの音は本物だ。と思う。夢を見ながら、つまりは、半分寝ながら現実を生きているのか。寝ながら何かを聞いて感じて行動できるものなのか？と様々考えながら、わたしはフラフラとドアの前まで歩いていって、覗き穴の向こう側に目を凝らしました。
レラ「誰？」
わたしは答えず、ドアを開けました。そして、そこに立っていた内股の男？女？いや、どうみても男ですが、ひどくやつれた彼と久しぶりの再会を果たしたのです。
鎌田「お久しぶりぃ。わたしのこと、覚えてる？」
わたし「覚えてますとも、鎌田さん！」
飛んで火に入るナツの虫？この状況での使い方は違うかもしれんが、とにかく、ジョン捜索の、つまりはサーカス発見につながる糸口というか、彼との繋がりを持つのは、もはやこの男、鎌田ミノルを置いて、他にはいません！
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