皆さん、おばんです。


広告会社勤務の渡辺博史さん(仮名)は、昼休みに公園でひとりマックしていたときのことを話してくれました。


渡辺「マックのポテト、何だか、買うたびに細くなってる気がするなーって思ってたときです。ふと、空を見上げたら、その細くなったなーって思ったポテトがビュッーンと空を飛んで行ったのです。あの、ハローワーク入ってるビルの方に。高さ?確か、かなり高い位置だと思いますけど、あのケヤキの木よりは高かった覚えがあります。とにかくもうビックリして、まさかポテトが空を飛ぶなんて思わないじゃないですか?だから、空を見上げたときに、食べてたポテトの残像を見たのかな?と思ったけど、残像にしては、ハッキリ視えていたし、とにかく、ぼくにはポテトにしか見えませんでした」


渡辺さんが空飛ぶポテトを発見したちょうど同じ時間に、ハローワークの検索画面を操作していた無職、佐藤誠さん(仮名)はこのように証言してくれました。


佐藤「パソコンで、探してたんだよ。・・・何を?仕事だよ。ハローワークで出会い系サイト見てる奴いるのか?ていうか、出来ないだろ?まあ、それで、俺は前職と同じ業種の仕事を探していたんだけど・・・どんな?重機使う仕事だよ。土方だよ。穴掘りだよ。まあ、それで、条件が良いの3つばかりあったんで、それをプリントアウトしたのが、何かの拍子に床に落ちて、それを拾おうと屈んだとき、窓の方から、ガラスが割れる音がしたと思ったら、風がビュッと吹いてきて、俺の頭の上にあったモニターが砕け散ったんだよね、見たら、突き刺さってたんだよね、モニターにバットが。木のバットが。マジで」



というわけで、上記のお2人の貴重な証言の考証を待つまでも無いでしょう。


わたし「Hey ! ジョン!ホームランはバットを誰よりも遠くへ飛ばす競技じゃないぜ!そして、野球のボールを蹴っちゃならないぜ!ハメス・ロドリゲスの真似もしちゃダメ!」


ジョン「すみません。手が滑ってしまって。キンチョウすると、テアセがヒドイのです。それから、わたしはボールを見ると蹴ってしまうのです。フットボールが大好きなのです」


ボールを見ると蹴ってしまう?そんな奴がいるのか?しかし、そう言うのだから信じるしかないだろう。実際、蹴ってるし。と、そうしてる間に、ジョンがハメスの真似して蹴ったボールを、向こう側の植え込みでルーシーが拾ってくれていました。そして、そのボールを持った右手を大きく振って、投げ返すわよ、みたいなジェスチャーをします。わたしはワラワラとグラブを左手にはめ、パンっと大きくグラブのポケットを右拳で叩きました。


わたし「さっこーい!カモン!ルーシー!」


わたしとルーシーとの距離は約50メートル。さあ、俺のハートめがけて思いっきり投げ込んで来い。君の愛のボールを、と思う間もなく、わたしの顔面スレスレを、まさにイチローばりのレイザービームが突き抜けて行きました。

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