皆さん、おばんです。
まさかサーカスが、アシカのエサにされてたなんてもうビックリだす。その一方で、ルーシーの胃袋の中に入る手前で、食道を逆戻りして奇跡の生還を果たしたサーカスを心から誇らしく思うとです。ん?心から?心からって、ナンだろう?ずいぶん、都合の良い、言い回しじゃないですか、「心から」って。心からご冥福をお祈りするとか、心から感謝するとか、心から反省するとか。本当に、心からって、ナンだろう?心から祈ったり反省したりしないと、ダメなんすか?逆に、心から謝れば、何でも赦されるんすか?先生、教えてくれよ。オレ、馬鹿だからよーみたいな。わたしは心からサーカスを探していますよ。マジで。
わたし「それでサーカスは、いや、その金魚はどこに泳いで行ったとですか?」
アシカ「だからー、どっかによー。アタシは常に自分の踊りに集中してるんだか
らさー。そのパフォーマンスを下げる?乱す?邪魔する金魚なんて眼中
に無いのよー」
わたし「まさか、ペンギンのプールに迷い込んだなんてことは?」
アシカ「なくもないわね。けど、ペンギンの連中からそんな話は聞かないから。あいつ等、根も葉もないウワサを平気で、しかも、自分が見聞きしたかのごとく喧伝するからね。本当にタチ悪いわ。とにかく、おしゃべりクソペンギンの奴等から何も話がモレないということは、何も無い証拠よ。少なくとも、ココで死んだ形跡は無いわ」
わたし「良かったー。一安心ですな。にしても、噂話が好きなペンギン
なんて、わたしが知ってる誰かさんとよく似てるなー」
アシカ「なにを辻仁成みたいなスカした事言ってんのよ・・・って、アレ?やっぱり、あんた、誰かに似てるのよねー。誰かしら・・・ああ!もしかして」
わたし「え?もしかして?」
アシカ「4年前のアノ日・・・」
わたし「アノ日?」
アシカ「真夜中に・・・」
わたし「真夜中に?」
アシカ「一人の男が・・・」
わたし「男が?」
アシカ「繰り返さないで!ナンなのあんた!馬鹿にしてんの?アシカをバカにし
てんの?」
わたし「すみません。続けて下さい」
アシカ「まったくもう。だから、真夜中の水族館に忍び込んだ男が服を・・・」
わたし「服を?」
アシカ「着たまま・・・」
わたし「着たまま?」
アシカ「だから繰り返さないでって!アタシrepeat after me って言った?言って
ないわよね?もう帰るわよ!帰るところ無いけど!」
わたし「いや、あなたがそういう思わせ振りな話し方するからですね。ついつ
い・・・」
アシカ「ついつい?」
わたし「真似を・・・」
アシカ「真似を?」
わたし「するのです。はい。やめましょう。それで男はどうしたとですか?」
アシカ「プールに飛び込んだのよ!」
わたし「えー!?」
アシカ「そして泳いだのよ!」
わたし「服を着たまま泳いだー!?」
アシカ「そうよ。着衣水泳よ!」
わたし「アシカのプールで着衣水泳はヤバイなー」
アシカ「でしょ?今思えば、何かのメッセージだったかもしれないけど」
わたし「メッセージって?」
アシカ「服を着たまま泳ぐ練習しとけよ、みたいな」
わたし「・・・はい」
アシカ「けど、着衣水泳なんてプールだから出来るのよ。あの日の波は、アタシ
だってヤバかったんだから」
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