皆さん、おばんです。
スナメリ探偵の続きですが、快心のボケをスカされたうえに同情されたわたしは沈みゆく船を漕ぐ気分のまま、次なる質問を名無しの探偵にぶつけました。
わたし「ところで、探偵さんは何処のお国の人かしら?」
探偵「わたしは、from UK」
わたし「Oh!アナーキーインザゆーけー, you too?」
探偵「I`m not anarchy. あなたはパンクが好きなのですか?」
わたし「僕、パンクロックが、好きだーって唄うのが好きだったので
す」
探偵「そう。わたしは、わたしもルーシーと同じ、移民の家庭に育ちました。父は、パレスチナ人で、20歳になるか、そのぐらいに、イギリスにやってきました。そして、イギリス人の母と結婚して、そうして、わたしが、ここにいます」
何だコイツ、だいぶはしょったな、けど、パンクの流れから自分の出自の話をするとは意外だね。いい心がけさ。大事なことは、人が聞く前に自分から話すべきさ。さて、わたしはわたしのことを伝えているでしょうか。探偵さんが知りたがっている一番の疑問に答えていないのじゃないか。わたしはソレを答えるべきなんじゃないか。いやしかし、だって、答え知らないんだもん。
わたし「いやー、それにしても、外国人のお客さんばかりですね。まあ、あなたから見ればわたしだって外国人だけど。そうか、みんな、外国人だね」
探偵「この辺りは領事館や日本語学校が多いですから。特に宣伝はしてないけど、毎日たくさんの人がカレーを食べに来てくれます」
わたし「そっかー、んじゃ、水族館とか動物園が多いと、スナメリやペンギンやライオンがカレーを食べに来るんだろうなー」
探偵「水族館や動物園のスタッフは来るでしょうね。だいいち、この辺りはオフィス街だから、水族館や動物園は造れないでしょ」
このように、彼はわたしの渾身のボケにノるどころか大跨ぎでスルーしていったのです。わたしはショックを隠せず、額から嫌なカレー臭付き汗が流れ落ちるとですたい。それがベタつくテーブルに滴り落ちて、みるみる水溜りみたいになってゆくとですたい。というほどでもないけど、わたしは頬杖をつくフリをして肘で汗を拭きました。しかし、彼みたいな人が「成功する7つの方法」みたいなエロ本書いちゃうんだべなー。じゃあ、またね。
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