駅の壁の隙間から、細く見える青々と葉を茂らせたあの木が、

桜の木だと気付くのに、僕は一年かかった。

桜が咲いてまた散って、
さらに季節は進んで夏が終わろうとしている今、

あなたは、どうしていますか?

眩しくなったり、時に号泣したり、
目まぐるしく変わる空を眺めながら、僕は思うのです。


あぁ、やっぱり、あなたの事は、今でも大事なんだ、と。


離れてしまってあなたの笑顔を見れなくなった今、
僕は寂しくて仕方がないのです。


何も出来なくなってしまった僕を、許してとは言いません。


でもせめて、見守らせてもらえませんか?


抜けるように青く晴れ上がった空を見ながら、
僕はそっと、叶わぬ夢を、願うのでした。