
本文はここから
麗子の夫は 離婚してから今日まで ずっと 男のとこにいるらしい。
そして 麗子は 義父母と暮らし続けている。悩みながらも 養女になるんだろう。
娘の樹里ちゃんは 自身の人生の中で 父親のどう位置づけ どう扱ってくのだろう。
同級生とはいえ そこまで長いスパンで 人の人生を観察することはできない。
だけど 樹里ちゃんを 私は応援し続けたい と強く そして 絶対的な意志に近いところで
思った。 愛に 愛される運命の娘に育って欲しい。 中年女の願いは しつこいのだ。
麗子は 美鈴に生春巻きのドレッシングの極意を話していた。
決して 本には書かない ちょっとした媚薬らしく 美鈴は喜んで聞いていた。
『今年は 話題の提供がなかったんだね。 ヒカリ。』
私が 皮肉のように言うと ヒカリは そうでもないけどね と笑った。
『麗子に 話題をかっさられたわ。 アレ以上の話題となったら。。。
私が玉の輿に乗るか ヒカリんとこに 隠し子発覚とか 美鈴が浮気 ってくらいかしら。』
私が フルーツの準備を始めながら ヒカリの指輪を眺めていたら
『隠し子かーーー だよね。 やっぱ それって すごいニュース?』
『ニュースっていうか スキャンダルだろうな。 すごいよ。 まさか あったの?』
あった。 とヒカリが笑った。 今年の同窓会で 話題がないのは もしかしたら
私だけかもしれない と言ったら 麗子と美鈴が 大笑いしながら ヒカリの肩を叩いた。
『奥様 あんたも 苦労が絶えないわね。 まさか 本当に子供が出てきたの?
ドッキリでしょ? ヒカリ 怒ってないわよ?』
ヒカリは 薄く笑ってから
『遺伝ってことなんだよね。 なんとさ お義父さんよ。 もぉさ ドロドロ。
それにしても よく家なら隠し子ってフレーズ 気づいたわね。』
『目の付け所が シャープでしょ?』
私が笑ったら ヒカリは大笑いして
『メイドインジャパンは さすがだわ』 と手をたたいた。
ワタシも同窓会 ってしてるけど ここまで エキセントリックな話題は出てきません。
ネタは 提供し続けてきたけど 笑 地味だったな。。。。
クリックプリーズ。 励みです。
このクリックの数が 小説の評価だと思ってるので すっごく気にしてます 笑