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ブログ人生初の 連載小説掲載中 こちらを読まないと わかんないと思います
読んでも わかんないかもだけど それは 知らんわ・・・ 笑
答えのある悩みなど もしかしたら 存在しないのかもしれない。
いったん 答えを弾き出したところで 悩みは形を変えて ぬめり出て
心のひだに 苦しみの液をかけていく。
さくらも忍も お互いの悩みに 区切りをつけたいのに
スライム状の苦しみに纏わりつかれたまま 動くことさえ ままならない。
『離婚は したくない。 離婚が嫌だっていうんじゃないんだ。
さくらと 離れるなんて 無理だとしか 考え付かない。
もし さくらが実家の両親に 俺のことを話したいなら 俺が話すよ。
その上で もう一度 道を探したい。 勝手な話だとわかってるんだけど・・・』
結婚の申し込みをされた 想い出の夜より さくらにとって 大事は瞬間を
迎えている のだと 実感があった。
『戸籍に執着してる訳じゃないから どうしても離婚したいなら してもいいんだ。
籍が入ってなくても それでも ・・・さくらといたい。』
忍は 愛を 戸籍や性別や社会的立場 といった 分りやすい秤で
測ることができないのだろうか。 と さくらは思った。
結婚がもたらすメリットとか 安定とか 責任とか バランス というものが
見えていないのかもしれない。
見つめて欲しくもある。 それが 大人の男だろうとも思う。
だが 一方で そのアンバランスな心の作りが 忍らしさだし
忍にしかない 最大の魅力だ とも思えた。
さくらは 生まれて初めて 『私がいないと ダメになる人間』 を目の前にしていた。
さくらが尊敬し続けている 社会人としての忍。
一人の息子として 親を安心させることに 心を砕いていると思える忍。
新居のマンションでも 礼儀正しくて 立派なご主人 と称されている忍。
その忍が さくらがいないと 人生が人生でなくなると 震えている。
まるで 因幡の白兎のように。。。
忍の魂を丸裸にした自分を 褒めたくなるほどに・・・
スライム状になって さくらの心に纏わりついていた悩みと言う名の流動体が
ぼたりと 音を立てて 離れた感触に とさくらは驚いた。
憑き物が落ちる時は こういう感じなのかもしれない と思ったほど
その感触は 突然 そして 強烈にさくらを襲った。
『ねえ忍。 私 世界でも 珍しい妻になれそうな気がするの。』
肩を震わせながら すっかりやつれた頬を さくらに向けた忍は
じっとさくらを凝視していた。
『あなたは 私を求めてくれる。 私もあなたを 誰より求めているの。
それでもあなたの心が まんまるになるには その彼の存在も 必要なんでしょ?
だとしたら それはそれで いいんじゃないかって すごく すごく
素直に思えるの。 おかしいでしょ? おかしいよね?』
これが 真夜中だったら 信じ切れないと 忍が笑ったので さくらも笑った。
『うん。俺もおかしいけど さくらも相当 おかしいことを言ってると思う。』
『太陽に誓うわ。 きまぐれだけでないし もし きまぐれだとしても
10年はいけそうな気分よ。』
さくらの 晴れ晴れとして笑顔は 見覚えがあった。
キャリアを目指していたはずのさくらが 会社に退職届を出すと 決めた日。
マンションの購入の際 忍の母親が難癖をつけてきて 暗礁に乗り上げそうに
なったことがある。
しかし 一晩寝て目覚めたさくらは 眼を輝かせながら 『買う』 と微笑んだ。
忍がらみで なんらかの壁にぶつかり そして 答えを見つけた時
真夏の木漏れ日のように美しい輝きを瞳に宿し 忍の心を 舞い上がらせる
さくらの決意と言う 強くしなやかな笑顔。
その笑顔を見ると 忍の心は 花びらに包まれた花芯のようになれるのだった。
『どんな新婚さんだって 結婚50年のベテラン夫婦だって 10年後の保証なんて
絶対にないと思うのに 私 10年保証が つけられそう!!』
忍とさくらは 隼人に 3人で食事をしようと電話をした。
苦しみも 呻きも 悲しみも待ち受けるであろう 剣山のような生活に向かって
さくらは 微笑みながら 登っていこうと決心した。
あとがき
夫婦って なんだろう??
2度も結婚しておきながら いまだ ワタシは考えてる 笑
欠点だとか 弱さだとか とにかく あんまり好ましくない? 要素って
誰だってあるはず。 別れてしまえ! って他人が言いそうなことがあっても
続けたい『なにか』ってのを 大事にしてる夫婦を見ると 絆を感じます。
病気だったり 金銭的なことだったり 社会的なことだったり・・・・・
傷の舐めあい ではなく 前進させようとしてるってことだけどね。
うちは いまのとこ 浮気も同性愛もないけど どんな話になったとしても
オットの『なにか』や ワタシの『なにか』を 大事にしあいたいなって思ったりも
する。 そんなこと考えながら 書きました。
初めての連載で 文章の未熟さやら 話の展開の難しさばっかりが
気になってしまいましたが 笑
書いたものを 人目に晒すと うまくなると信じて 笑
ほら 脚を出すと 細くなるって いうぢゃん?? 笑
太い脚なのに 超ミニはいてる感覚で やってきまするーーー