HOPE for ANIMALS 
動物はあなたのごはんじゃない

牛乳は体に悪い


 


主なところだけ抜粋しています。


新型コロナウィルスの影響で消費 が落ちこんだ牛乳。 消費を促そうと 「モ~1杯!」 などというキャンペーンが始まっています。 虐待ともいえる拘束下において搾取し た牛乳の消費を呼びかけることの倫理的な問題はここではおいてお き、 今回は牛乳消費による健康へ の影響に焦点をあててみたいと思います。


まず基本的なことですが、



そもそも人間はいつまでも乳を飲み続ける体にはなっていない。



赤ちゃんの飲み物でもない

赤ちゃんであれば牛の乳でも与え てもいいというわけではありませ ん。 牛の乳は、文字通り 「牛」の 赤ちゃんの母乳です。 産まれてす ぐに歩けるようになる体重40k gほどの牛の赤ちゃんにとって最 適なものであり、 人間の赤ちゃん のためのものではありません。人 間の赤ちゃんにとって最適な乳も また人間のお母さんの乳です。


乳児の肥満

乳児の高タンパク質摂取がより 急速な成長と肥満に関連してい るという証拠が増えています。 また、動物性タンパク質 (場合 によっては他の動物性タンパク 質よりも乳製品) は植物性タン パク質よりも強く関与しています。


乳児の鉄欠乏症・脱水・潜血など

牛 乳は乳児の鉄栄養に悪影響を及ぼ すといわれています。 「乳児にお ける牛乳の悪影響」 というレポー トでは、その原因として、 潜血に よる失血、 牛乳から大量に提供さ れるカルシウムとカゼインが、 食 事中の非ヘム鉄の吸収を阻害する ことをあげています。

9~12か月の乳児における腸潜血 と鉄欠乏の発生を検証した研究で は、牛乳を与えられた乳児では、 潜在的な糞便失血が鉄欠乏症の悪 化要因だとしています。



1型糖尿病

世界的に1型糖尿病の発生率が増 加しています。 1型糖尿病に感受 性がある人は引き金として食事な どの環境因子があるということが 広く知られています。 そして牛乳 タンパク質への初期の曝露は、 特 に遺伝的に感受性のある子供で は、1型糖尿病と強く関連するこ とが示されています



ガンを促進

牛乳にはIGF-1が含まれていると いう話を聞いたことがある人もい るかもしれません。 IGF-1 (イン スリン様成長因子) はガンを促進 させるものの一つだといわれてい ます。 IGF-1は、 体が正常な時は 細胞の増殖速度をうまく管理しま すが、不健康な時は新しい細胞の 誕生と成長が促進され古い細胞の 除去が妨げられてしまいます。


IGF-1は、 体が正常な時は 細胞の増殖速度をうまく管理しま すが、 不健康な時は新しい細胞の 誕生と成長が促進され古い細胞の 除去が妨げられてしまいます。 ANSESが実施した科学論文デー 夕分析は、IGF-1の血中濃度と特 定のよく見られるがん 前立腺が ん、乳がん、結腸直腸がんの罹 患率とに相関性があることを示し ています。

生乳処理の過程で減少し(処理方 法によっては無くなり)、 さらに 体内に入っても時間と共に減少す るため、乳由来のIGF-1のがん増 殖リスクへの寄与度は、それが存 在しても、低いと考えられる、 と まとめています。 しかしこれは短 絡的すぎる結論です。

乳のIGF-1が体内のIGF-1濃度に 生理的影響を及ぼす可能性は低 く、牛乳は間接的なメカニズム によって全身のIGF-1濃度を増 加させることができます。 メカ ニズムの1つは、カゼイン(牛 乳に含まれるもの) を含む牛乳 由来のタンパク質に存在する分 岐アミノ酸が原因である可能性 があります。

10~12歳の子供の牛乳摂取は、

IGF-1の血清レベルが9~20%増 加することが、 様々な研究で示さ れています*1。 2009年の研究 は、成人における乳製品のタンパ ク質とカルシウムの摂取量が多い ことと、 IGF-1濃度は正の関係が あるという結果を導き出していま す*2。 カゼインを1週間にわたっ て補給すると、 8歳の男の子の血 清中のIGF-1濃度が増加します

余談ですが、 牛乳を飲まないヴィ ーガンはIGF-1が低いという研究 もあります。


乳がん

一般社団法人Jミルクは 「牛乳中 の女性ホルモンはごく微量で、健 康に影響はありません。 乳がんの 発症リスクは心配に及びませ ん。」というレポートを出してい ますが、2020年2月に発表された 研究は、1日あたり1/4~1/3カッ プの牛乳が30%の乳がんリスク の増加、 1日に1杯は50%、 1日に 2~3杯飲むと、リスクはさらに 70~80%に増加する可能性があ ると言います。

スライスチ ーズ、チェダーチーズ、クリーム チーズを最も多く消費した人が乳 がんのリスクを53%増加させて いることが分かりました。 また牛 乳を最も多く飲んだER乳がん (乳がんの種類の一つ) を持つ人 は、乳がんのリスクが58%増加 しました。

余談ですが、 ホルモン(エストロ ゲンとプロゲステロン)の増加は 乳がんと関係があることがよく知 られています。 ある研究では、 8 10才の少女たちにやや低脂肪で 動物性食品の少ない食事を7年間 継続させただけで、 思春期の始ま りと共に増加するいくつかの女性 ホルモンを20-30% (プロゲステ ロンの場合は50%という低いレ ベルにまで) 減らすことができる ことがわかりました。 またこの研 究では乳製品の消費量とエストラ ジオール(エストロゲンの一つ) の間に正の関連を観察しています。


前立腺がん

乳製品と前立腺ガンの関係を証明 する多くの文献があります。 2001年にハーバード大学がおこ なった検証(症例対照研究12、 コホート研究7) では、 「ある程 度の乳製品の摂取」 と前立腺がん とに正の関係があることが分かり ました。 この研究の中で乳製品の 摂取が最大量だった男性は最小量 の男性と比べ、 前立腺がんの総合 リスクは二倍、 転移性あるいは致 命的な前立腺がんのリスクは四倍 にまで増加していました。

国立がん研究センター (日本)が 2008年に発表した多目的コホー ト研究 (45~74歳の男性約4万 3千人)では、 乳製品、 牛乳、 ヨ ーグルトの摂取量が最も多いグル ープの前立腺がんリスクは、 最も 少ないグループのそれぞれ約1.6 倍、1.5倍、1.5倍で、 摂取量が増 えるほど前立腺がんのリスクが高 くなるという結果でした。 さら に、 前立腺がんの進行度別にわけ ても、同様の結果がみられまし た。

2014年の論文は、 乳タンパク質 のカゼインが、 PC3やLNCaPなど の前立腺癌細胞の増殖を促進する と結論付けています。


その他のガン

コホート研究の結果から、 乳製品 の消費が少ないことを特徴とする 乳糖不耐症の人々は、肺がん、乳 がん、および卵巣癌のリスクが低 下していることがわかりました。

メタ分析の結果、 3つのコホート 研究は一貫して、 乳製品総量、低 脂肪乳、 乳糖の摂取量と卵巣癌の リスクとの間に有意な正の関連が あることを示しています。

結腸癌患者では、牛乳の消費量が 多いと、血清中のIGF-I濃度が約 11%増加することが観察されま した。



虚血性心疾患(心筋 梗塞・狭心症)

一般社団法人Jミルクは、 牛乳が 心筋梗塞を招くとは考えられない とレポートしていますが、 2003 年の論文は、20年間にわたり20 か国を調査した結果、 牛乳とクリ ームのA1β-カゼイン供給が、 虚 血性心疾患と有意かつ正の関係に あると報告しています。

2007年の論文は、 血液サンプル を提供した看護師 32,826名の追跡 調査の結果、「乳脂肪の高摂取が 虚血性心疾患のリスク増加に関連 していることを示唆しています」 としています。


パーキンソン病

2017年6月米国の男女の医療従事 者12万9,346人を24~26年追跡し た2件の前向きコホート研究のデ ータを、牛乳のみに限定して分析 した結果、 低脂肪乳または脱脂乳 を1日コップ1杯以上摂取してい た人では1サービング未満の人に 比べてパーキンソン病のリスクが 39%高かった。

アルツハイマー病 およびパーキンソン病および関連 神経障害に関する国際会議で発表 された研究によると、 1日あたり 40~159mlの牛乳を飲んだ人 は、1日あたりの牛乳摂取量が少 ない (1日あたり40ml未満) 人々と比較して、パーキンソン病 を発症するリスクが30%高くな りました。


骨への影響

骨粗しょう症予防のために牛乳 を、という情報が氾濫していま す。

丈夫な骨を作るために牛乳、とい うイメージを抱いている人がいる かもしれません。 しかし、 疫学お よび前向きコホート研究の結果 は、乳の使用が骨の健康を促進す るという有効性について疑問を投げかけています。

丈夫な骨=牛乳を裏付ける証拠があるのか 調査した論文が発表されていま す。 この調査では22の横断研 究、 13の後ろ向き研究、 10件の 縦断的前向き研究、 13件のラン ダム化比較試験が精査されまし た。その結果子供や青年期の骨の 石灰化を促進するための牛乳、 乳 製品の摂取量の増加を推奨する栄 養ガイドラインを裏付けることが できる証拠は乏しい、と結論付けています。


骨折しやすくなるという研究さえ あります。

22年間にわたる前向きコホート 研究では、10代の間に1日に1杯 の牛乳を追加するごとに、 股関節 骨折のリスクは有意に9%高くな りました。

20歳での乳製品の消費は、年を 取ってからの股関節骨折のリスク の増加と関連することがわかりま した。

78,000人の女性を対象とした12 年間のハーバード大学の研究で は、1日に3回牛乳を飲んだ人 は、めったに牛乳を飲まなかった 女性よりも骨折しました。
オーストラリアのシドニーでの年 配の男性と女性の1994年の研究 は、乳製品消費量の増加が骨折リ スクの増加と関連していることを 示しました。 乳製品の消費量が最 も多いものは、 消費量が最も少な いものと比較して、股関節骨折の リスクが約2倍でした。

しかし、もっとも衝撃だったの は、2014年に発表された

「牛乳の摂取量と女性およ び男性の死亡率と骨折のリ スク:コホート研究」

この研究は106,722人のス ウェーデンの男女を最大29年間 の追跡調査したものですが、 男女 ともに牛乳の摂取量が多くなると 骨折率が高くなる、 という結果をはじき出しています。



死亡率(および乳業界 の反論)

上述した2014年のスウェー デンの「牛乳の摂取量と女 性および男性の死亡率と骨 折のリスク: コホート研 究」は、骨折だけでなくて死亡 率についても、 牛乳を多く飲むグ ループのほうが死亡率が高いとい う結果(男性についてはわずかな 増加でほとんど変化はない)にな っています。 
女性の場合、 1日3杯以上の牛乳の1日1杯未満と比較した場合の調整された死亡ハザード比は1.93でした。


2014年のスウェーデンのコホー ト研究を行ったKarl Michaëlsson は、2020年5月に 「脂肪含有量に 関係なく、 非発酵乳の摂取量の増 加は、全原因死亡に関連する」と いう研究を発表しています。


2020年のKarl Michaëlssonの論文にでは、日本のこの研究のことを「リスク分析の手法として適切ではない」とされています。
乳と死亡率の関係についての 2019年の別の論文は、牛乳摂取 と死亡リスクの有意な関連をしめ しています。 (牛乳摂取による死 亡リスク比は平均1.11。 ガン死亡 リスク比についても平均1.11) ま た食品代替分析において、 乳製品 の代わりにナッツ、 マメ科植物、 または全粒穀物を摂取すると死亡 率が低下しました。


ヨーネ菌

ヨーネ病は Mycobacterium avium subsp. paratuberculosis (ヨーネ菌)という細菌によって起 こる感染症で、家畜伝染病(法定 伝染病)に指定されています。 調 査では、日本国内のスーパーで購 入したヨーロッパ産チーズ (17 種類)をPCR法で検査をしたと ころ、ほとんどからヨーネ菌DN Aが検出されていますが、 この牛 乳や乳製品中のヨーネ菌死菌抗原 をくり返し摂取することで、ある 遺伝的背景を持つ人にクローン病 や多発性硬化症などの自己免疫病 が起きる可能性が強いことが世界 的な研究のなかで次第に明らかに なってきています。



乳の健康効果について の利益相反

乳製品の消費と病気の関係には、 信じられないほど複雑な研究ネッ トワークが関係しており、 すべて 乳製品の全体的な影響について異 なる見解が存在します。 「牛乳が 体に悪い」理由としてこの記事に 引用した論文について、 そのいず れに対しても「牛乳は体に良い」 とする側からの反論を試みること は可能です (前立腺がんと1型糖 尿病については反論は難しいかも しれませんが) しかしその「牛 乳は体に良い」 側の反論にまたこ ちらも反論することは可能です。 こうやって延々と論争を続けるこ とができます。

「牛乳が体に悪い」 理由として引 用できる論文は、この記事にリン クしたものがすべてではありませ ん。 また、 この記事にはほとんど 掲載していませんが、 公平に言っ て、 「牛乳は体に良い」という論 文も山のようにあります。 全体的 な牛乳論争については 「牛乳は体 に良い」というほうが優勢のよう に見えます。 それには乳業界のマ ーケティング戦略が深くかかわっ ています。

まず、 忘れないでほしいのは科学 的に見える研究が必ずしも真実と は限らないということです。 


乳製品を消費しなくなってき ていることについて、 2017年に 「乳製品をカットした食事は、 若 者の骨の健康にとってリスクとな る」という研究を発表しています。


これからの乳消費はど うなるのか

畜産を含む農業は国を挙げて推進 されれている産業であることとも 相まって、 乳業界のマーケティン グはいまのところうまくいってい るように見えます。 しかしこれは 長くは続かないだろうと思います。



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私の病気の一つについてみえてきました!

「特発性腸間膜静脈硬化症」
漢方薬 山梔子によるよるものと診断されましたが、牛乳を頻繁に飲んでいたことが多いに関係していたと思われます!

牛乳止めます❗️