みなさん、今日はですね、思春期の女の子たちが抱える「ホルモン」や「トラウマ」そして「自尊心」と「感情のコントロール」についてお話しします。特に、自尊心が低いと起こること、怒りの感情や血糖値の乱れがメンタルに与える影響について、を中心にしていきます。
目次
- 自尊心とは?
- 自尊心ってどうして大切なの?
- 友達と上手く付き合えない
- 感情のアップダウンが激しくなる
- 自分を大切にできないとどうなると思いますか?
- 自己信頼がないとどんな気持ちになると思いますか?
- なぜ自己信頼がないと友達関係が難しくなるのでしょうか?
- 見捨てられ不安が友達関係に与える影響
- 友達のケース
- 恋愛関係に与える影響
- 恋愛のケース
- 恋愛関係での行動
- トラウマ
- 燻った怒りと血糖値
自尊心とは?
まず、「自尊心」についてです。自尊心とは、自分自身を大切に思う気持ちや、自分に対する信頼感のことです。この自尊心が低くなると、自己否定的な気持ちが強くなり、自信を持つのが難しくなりますすよね。特に、ADHDを持つ子どもたちは、自尊心が低くなりやすいと言われています。
集中力が続かない、忘れ物が多い、衝動的に行動してしまうなどの特徴があります。これが原因で周りからの理解が得られず、自己評価が低くなってしまうことがあります。その結果、自尊心が下がり、怒りやすくなったり、感情のコントロールが難しくなったりします。
自尊心ってどうして大切なの?
自尊心って、自分自身を大切に思う気持ちや、自分に対する信頼感のことです。みなさんは、自分のことをどう思っていますか?
わかっているけど・・・どうして自尊心が大切なの?って思いますよね?自尊心が高いと、自分に自信が持てて、困難な状況にも立ち向かいやすくなるんです。
逆に、自尊心が低いと、どうしても自分に自信が持てなくて、ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりしやすくなるので気分の浮き沈みが激しくなるんです。情緒不安定が続いて怒ったと思えば、急に笑い始めたりすごく移り気な感情に支配されやすくなるんです。
自尊心が低いとどんな問題が起きると思いますか?
友達と上手く付き合えない
自尊心が低いと、友達との関わり合いにも問題が生じることがあります。例えば、こんなことはありませんか?
- 友達の意見に流されやすい:自分に自信がないと、友達の意見に合わせてしまいがちです。「本当は違う意見だけど、言い出せないな…」と思うことはありませんか?
- 友達の言葉に敏感になる:ちょっとした友達の言葉に傷つきやすくなります。「冗談だったんだろうけど、なんだか心に刺さった…」なんてこともありますよね。
感情のアップダウンが激しくなる
自尊心が低いと、毎日の感情が不安定になることがあります。例えば、こんな風に感じることはありませんか?
・ 小さなことで落ち込む:例えば、テストの点数が思ったより悪かった時。「もうダメだ、どうせ私なんか…」とすぐに悲観的になってしまうことはありませんか?
- 他人と比べてしまう:友達が上手くいっているのを見ると、「なんで私だけ…」と落ち込んだり、嫉妬心が湧いてきたりしませんか?どこにも憂さ晴らしができず誰かに対して攻撃的な態度を無意識のうちに言葉で言い負かそうとしていませんか。
自分を大切にできないとどうなると思いますか?
自尊心が低いと、自分を大切にするのが難しくなります。具体的には、こんなことが起きるかもしれません。
・
無理をしてしまう:例えば、友達に頼まれて断れず、無理をしてしまうこと。「自分のことより友達のために…」と思っても、結局自分が辛くなってしまうことはありませんか?「NO」と言えない。断れない人間関係を維持してしまってストレスがたまることありませんか?
・ 自分を責めてしまう:何か失敗すると、「私が悪いんだ」と自分を責めてしまうこと。「もっとちゃんとしなきゃ…」「完璧にやらなきゃ!」と自分に厳しくなりすぎることはありませんか?
自己信頼がないとどんな気持ちになると思いますか?
自己信頼がないと、毎日がとても辛く感じることがあります。例えば、こんな風に感じることはありませんか?
・何をしても不安:自分に自信がないと、何をするにも「失敗するかも…」と不安になってしまいます。「このままでいいのかな?」と常に心配してしまうことはありませんか?
・ 自己否定的になる:例えば、「どうせ私なんか…」「私には無理だ…」と自分を否定することが増えます。「もっと頑張らなきゃ…」と思っても、自己否定の気持ちが強くて辛いですよね。
なぜ自己信頼がないと友達関係が難しくなるのでしょうか?
自己信頼がないと、友達関係も難しくなります。例えば、こんなことはありませんか?
・ 友達に依存しやすい:自分に自信がないと、友達に頼りすぎてしまうことや、いつも誰かと繋がっていないと不安になる。「この友達がいないと不安…」と感じることはありませんか?
・ 友達との摩擦が増える:自分に自信がないと、友達の言葉や行動に過敏に反応してしまい、誤解や摩擦が増えることがあります。「なんでそんなこと言うの?」と感情的になってしまうことはありませんか?
また、自尊心が低いと「見捨てられ不安」を抱えやすくなるため、この不安が友達との関わりや恋愛関係で問題を引き起こす原因にもなります。
まず、「見捨てられ不安」について。見捨てられ不安とは、自分が大切にしている人たちから見捨てられるのではないかと強く恐れる気持ちのことです。この不安は、過去の経験や人間関係のトラブルから生じることが多いです。
見捨てられ不安が友達関係に与える影響
友達のケース
あなたがいるとしましょう。名前はリサです。リサはクラスのエミととても仲良しです。
でも、ある日、エミが他の友達と話しているのを見たリサは、急に不安になりました。「エミは私を見捨ててしまうのではないか」と「私を嫌いになったのかな」と感じてしまったのです。
この不安から、リサはエミに対して過剰に注意を払うようになりました。例えば、エミが他の友達と話していると、リサは嫉妬心からエミに冷たくしたり、無視しだしたり、無理に一緒にいる時間を増やそうとしたりします。 その結果、エミはリサの行動に戸惑い、次第に距離を置くようになってしまいました。
見捨てられ不安が強いと、リサのように友達に対して以下のような行動を起こしがちです。
- 過剰な依存:友達に過度に依存し、一緒にいないと不安になる。
- 嫉妬や束縛:友達が他の人と仲良くしているのを見ると嫉妬し、束縛しようとする。
- 自己犠牲:友達に見捨てられたくないあまり、自分の気持ちを押し殺して友達の要求に全て応える。などです。
恋愛関係に与える影響
恋愛のケース
次に、恋愛関係を見てみましょう。リサには彼氏のケンがいます。リサはケンのことが大好きですが、ケンが少しでも他の女の子と話すと不安でたまらなくなります。「ケンは私を見捨てて他の子と付き合うのではないか」と感じるのです。
この不安から、リサはケンに頻繁にメッセージを送ったり、電話をかけたりします。また、ケンの行動を細かくチェックし、他の女の子と話していないか確認します。このような行動は、ケンにとって負担となり、次第に二人の関係はぎくしゃくしてしまうなんてこともあります。
恋愛関係での行動
見捨てられ不安が強いと、リサのように恋愛関係で以下のような問題行動を起こしがちです。
- 過剰な連絡:頻繁に連絡を取り、不安を解消しようとする。
- 束縛や監視:相手の行動を細かくチェックし、束縛しようとする。
- 自己犠牲:相手に見捨てられたくないあまり、自分の気持ちを押し殺して相手の要求に全て応える。
次に「ADHD(注意欠如・多動性障害)」と「トラウマ」についてお話しします。これらがどのように関係しているのか、研究で分かったことを交えながら進めていきます。
まず、ADHDとトラウマについて簡単に説明しますね。ADHDは、集中するのが難しかったり、じっとしていられなかったりする脳の特性です。トラウマは、怖い経験や辛い出来事が原因で心に深い傷を負うことです。 このトラウマが原因で、ADHDのような症状が現れることもあるんです。
例えば、あなたが学校で一生懸命に勉強しているときに、急に大きな雷が鳴り響きました。その音がとても怖くて、その後も雷が鳴るたびに心臓がドキドキしてしまいます。この怖い経験が「トラウマ」なんです。
このトラウマが続くと、学校で集中できなくなったり、じっとしていられなくなったりすることがあります。これは、ADHDの症状に似ていますよね。実は、トラウマが原因で脳がストレスを感じ続けると、ADHDと同じような問題が起こることがあります。
次に、トラウマを経験すると、その怖い記憶や忘れたい記憶が何度もよみがえることがあります。これを「トラウマの再上演」といいます。例えば、雷の音がするたびに、あの時の怖い気持ちがよみがえってしまうことです。
もう一つ。あなたの友達、タロウくんは、小さい頃に車の事故にあったことがあります。
その事故のことを思い出すととても怖い気持ちになります。ある日、タロウくんは友達と車で出かけることになりました。 車に乗ると、あの事故のことを思い出して怖くなってしまい、急にパニックになってしまいました。これは、トラウマの再上演です。過去の怖い経験がよみがえってしまい、今の生活に影響を与えてしまうんです。
ADHDとトラウマは、似たような症状を引き起こすことがあります。例えば、集中力の欠如、記憶力の低下、感情のコントロールが難しいなどです。これらの症状が重なると、どちらが原因なのかを見分けるのが難しくなります。
具体的な症状としては、授業中に先生の話を聞いているつもりでも、他のことを考えてしまって集中できないことや、昨日習ったことを思い出そうとしても、なかなか思い出せないことが挙げられます。
また、些細なことで怒ったり、泣いたりしてしまう情緒調節不全や、夜中に何度も目が覚めてしまう睡眠の中断、思いついたことをすぐに行動に移してしまう衝動性などもあります。さらに、友達とのコミュニケーションがうまくいかない問題や、ストレスを感じると薬やアルコールに頼ってしまう薬物乱用もあります。
ADHDとトラウマを正しく理解し、支援者や、医師や専門家とつながることが大切です。また、ワーキングメモリの悪さはADHDに関連していますが、トラウマが原因で過去の怖い記憶を避けるためにも現れることがあります。
専門家は、患者さんがどのような経験をしたのかを詳しく聞いて、脳と体への影響を評価しています。これにより、ADHDとトラウマの違いを見極めて、効果的な療法を見つけることができるんです。
今トラウマが原因でADHDのような症状が現れることがあり、これを理解するためには医師や専門家の助けが必要です。怖い経験や辛い出来事があったときは、無理をせずに誰かに相談してくださいね。 あなたの心と体を大切にすることが一番大事です。何か困ったことがあれば、相談してください。
燻った怒りと血糖値
そして、血糖値と怒りの関係についてお話しします。私たちの体がどのように食べ物を使ってエネルギーを作り、それがどうして私たちの気持ちに影響を与えるのかについてです。
まず、食事をすると、食べ物の中に含まれる糖分が血液に取り込まれて血糖値が上がります。血糖値とは、血液の中にどれくらいの糖が含まれているかを示すものです。この糖は、私たちの体が動くための大切なエネルギー源です。
しかし、血糖値が高すぎると体に悪影響を及ぼすため、インスリンというホルモンが働いて血糖値を下げます。
ここで問題なのが、血糖値の上下が急激に起こることです。例えば、お菓子やジュースなど甘いものをたくさん食べると、血糖値が急上昇します。 その後、インスリンが大量に分泌されて、血糖値が急激に下がるんです。この急な変動が体と心に大きな影響を与えます。
お菓子を食べた直後は、血糖値が高くなってエネルギーがたくさんあるように感じますが、(甘いケーキやお菓子食べて幸せ、満足ってなりますよね?。
その後すぐに血糖値が下がると、体はエネルギー不足を感じます。このエネルギー不足の状態になると、イライラや不安感が強くなることがあります。 この状態が続くと、怒りやすくなったり、感情のコントロールが難しくなったりします。また、急に眠くなったり、何もやる気が起きなくなったりすることもあります。
特に、思春期の女の子にとって、この血糖値の乱高下はとても重要な問題です。 思春期は成長ホルモンの分泌が盛んになり、体も心も大きく変化する時期です。この時期には、友達や家族と一緒にお菓子を食べたり、楽しい時間を過ごしたりすることが多いですよね? でも、甘いお菓子をたくさん食べると、血糖値の変動が激しくなりやすいんです。
思春期の女の子は、友人関係や学校生活などでストレスを感じやすいことも多いです。このストレスが、さらに感情の不安定さを強くさせます。 例えば、学校でのテストや部活動のプレッシャー、友達とのケンカなど、親との関係や、いろんなストレスがありますよね。
これらのストレスと血糖値の乱高下が重なると、ますます感情のコントロールが難しくなります。
だから、甘いものを食べるときはちょっと気をつけることが大切です。もちろん、お菓子を楽しむことは悪いことではありません。
でも、食べ過ぎないようにしたり、バランスの良い食事を心がけたりすることで、血糖値の変動を少なくすることができます。また、定期的に運動をしたり、十分な睡眠をとることも、感情の安定に役立ちます。
じゃあ、どうすれば不安定な感情をコントロールできるかどうかは、私なりのおすすめは、自分の気持ちや感情のコントロールについて自分を理解するために自分観察記録をつけることです。 誰でも、自分の得意なことを活かしてもっとみんなの役に立ちたいと思ったり、逆にできないことがあっても自分を受け入れることができるようになると、毎日がもっと楽しくなります。
例えば、何かのきっかけで「できないことがあってもいいんだ!」と自分を受け入れられるようになると、自分のためにも誰かのためにも頑張ろうという気持ちが自然と湧いてきます。
失敗だらけの自分のままでも、やりがいに満ちた毎日がそこにはあります。
そう感じられるようになると、自分を責める頻度も減っていきますし、むやみに、誰かと比べて落ち込んでダメだしを繰り返すことも減っていき、少しずつ世界は自分が思っているよりもずっと優しいんだって気づくことができるんです。
でも、誰かと比べて「できない自分」に傷ついたり、できない自分を責めたりすることってありますよね?。私もその気持ちわかります。
時には、感情が抑えられなくて怒ってしまったり、後になって自分の行動を後悔したりすることもあると思います。 そういう時、どうすれば感情をうまくコントロールできるのか、そして自尊心を高めるためにはどうしたらいいのか、一緒に考えてみましょう。
まずは、自己表現の方法の一つである「アサーティブコミュニケーション」があります。これは、自分の気持ちや意見を正直に、相手を尊重しながら伝える方法です。例えば、自分が今どんな気持ちなのかを冷静に考えてみることから始めましょう。
「私は今、怒っている」「私は今、不安を感じている」と自分の感情に気がつくことです。
次に、その気持ちを言葉にしてみましょう。「私は今、あなたの言葉に傷ついたんだよ」「私はこの状況が不安なんだ」と素直に伝えます。
そして、相手の気持ちも尊重することが大切です。「あなたが忙しいのは分かったけど、私の気持ちも大切にしてほしいな」と言う感じで伝えることができれば、相手とのコミュニケーションがスムーズになります。
さらに、自分自身をよく理解するために感情の日記をつけることをお勧めします。日記には、今日何があったか、どんなことをしたかを簡単に書きましょう。
自己対話のようなものです。その出来事に対して、自分がどう感じたかを書きます。「今日は友達とケンカして悲しかった」「テストでいい点を取れて嬉しかった」など、自分の感情を素直に観察し記録します。
その感情がどこから来たのかを考えてみることも大切です。「友達に言われた言葉が悲しかった」「努力が報われたから嬉しかった」など、感情の原因を考えると、自分の気持ちをより深く意識することができるようになります。
そして、次に同じようなことがあったらどうするかを考えてみましょう。「次は友達に自分の気持ちをちゃんと伝えよう」とか「もっと努力を続けよう」など、自分なりの工夫や方法を見つけることができます。
研究によると、自己理解プログラムを実施することで自尊心が向上することがわかっています。感情の日記をつけることで、自分の感情を客観的に見つめ直し、冷静に対処する力が養われるのです。
今日は、思春期の女の子が抱える自尊心と感情コントロールの問題についてお話ししました。
血糖値の乱高下が怒りや感情の不安定さに影響を与えること、自分の気持ちを正直に表現すること、そして自己対話や感情を観察記録することで自己理解を深める方法についてお話ししました。
みなさんの心がちょっと軽くなっていただけら、めっちゃ嬉しいです。日々の生活の中で自分を大切にする方法を見つけてくださいね。何か困ったことがあれば、医師や、専門家に相談してください。
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