うつ病スクリーニングの研究と、うつ予防

みなさん、おはようございます。今日はちょっと難しいお話をです。テーマは「うつ病スクリーニングの研究」とうつを予防する方法なんですけど、なんだか難しそうですよね。でも、大丈夫です。みなさんが普段の生活で経験することを加えながら、進めていきたいと思います。

 

まず、このお話の中心は「健康診断」と「うつ病スクリーニング」です。健康診断って、みなさんも年に一度くらい受けますよね?身長や体重を測ったり、血液検査をしたり、尿検査や肺がんでレントゲンなどを撮りますよね?




ちょっと面倒だけど大事なことです。で、この健康診断に加えて、うつ病のスクリーニング、つまりうつ病かどうかをチェックするテストを組み合わせたらどうなるのか、というのが今回のテーマなんです。

 

この研究をしたのは台湾の研究者たちで、彼らはたくさんのデータを集めて、「健康診断を受けた人」と「受けなかった人」を比較しました。



まるで、「毎朝ジョギングする人」と「しない人」を比較するような感じです。ジョギングする人は健康的で、新しい健康的な習慣を始めやすくなったりしますよね。




同じように、健康診断を受けた人は新しい治療を受けやすくなるかもしれないという素晴らしい研究内容です。

 

研究者たちは、「健康診断を受けた人たちは、新しいうつ病治療を受けやすく、精神科入院のリスクが低い」と報告なされました。



でも、65歳以上の人たちは、自殺のリスクが高いこともわかりました。ちょっと怖い話ですよね?。

 

さて、ここで一つ疑問が出てきます。「本当に健康診断がうつ病治療に効果があるの?」ということです。例えるなら、「ジョギングをするだけで、すべての健康問題が解決するの?」という感じです。



実際には、ジョギング以外にもバランスの良い食事や適度な睡眠やストレスを上手に発散させることが必要ですよね。

 



同じように、うつ病のスクリーニング試験は、うつ病を知らない患者をランダムに選んで、スクリーニングを受けるグループと受けないグループに分ける必要があります。



そして、両方のグループが同じような医療アクセスを持ち、うつ病と診断された場合には同じような治療オプションを持つ必要があります。

 

しかし、この研究では、スクリーニングを受けたグループは健康診断も受けていて、さらに詳しい健康情報を持っていました。



これはまるで、ジョギングをしている人が特別なトレーナーの指導も受けているようなものです。一方、比較グループの人たちは、何も受けていませんでした。これでは、公平な比較は難しいですよね。

 



さらに、スクリーニングを受けたグループの人たちは、後年にわたって追加の健康診断やうつ病スクリーニングを受けることができました。でも、比較グループの人たちはそうではありませんでした。これもまた、不公平な点です。




 

結果として、この研究は「新しい治療を受けること」が多かったと報告していますが、これは必ずしも健康上の利益とは言えません。健康診断やスクリーニングを受けることで医療に触れる機会が増えたからかもしれません。

 



じゃあ、結局のところ、うつ病スクリーニングって本当に効果があるの?という疑問が残ります。実は、過去に行われた多くのうつ病スクリーニング試験では、スクリーニングが精神的健康の改善にはつながらないという結果が出ているんです。



これはまるで、「ジョギングだけでは健康全体を改善することは難しい」という結果と同じですね。

 

この研究の結果が新しい証拠を提供するかというと、そうではないというのが結論ですが…。

 

そして、そのうつ症状を予防するために、私たちができることについても読者の方と考えていきたいと思います。

 

まず、うつ病になるとどんな症状が現れるのでしょうか?うつ病にかかると、つらい思考に襲われ、疲れてがっかりしたように見え、顔つきも緊張してしまいます。



進行すると、身だしなみにも興味を示さなくなります。男性はひげを剃らなくなり、女性はお化粧をしなくなることが多いです。深いうつの人は、他人からだらしなく見えることがありますが、これは本当に心が疲れて脳疲労を起こしてしまっているからなんです。

 

うつを笑顔で隠そうとしても、実際には周りの人にはわかってしまいます。事実、うつの人の多くが「笑顔うつ」として知られる状況、つまり内面の悲しい感情を隠すために無理して周りの人に悟られないように笑顔を見せることがあります。

 



さて、うつの症状を具体的に見てみましょう。うつ病は、存在のすべてに影響を及ぼす病気です。身体、感情、そしてスピリチュアリティにまで影響を与えます。うつの感情的な痛みは、骨折による身体的な痛みよりもはるかに深刻です。


骨折の痛みは一時的ですが、うつの痛みは徐々にゆっくりとやってきて、長くとどまることが多いのです。

 

うつの症状は大きく五つに分かれます。それは、悲しい感情、つらい思考、身体的な症状、不安、そして妄想的な思考です。これらの症状がどれか一つでも現れると、本当に辛いですよね。

 

では、そんなうつの症状を予防するために私たちができることは何でしょうか?ここでは、いくつかの予防方法をご紹介します。



 

1. 日常的なストレスを減らす

 

私たちの日常生活には、ストレスがつきものです。しかし、そのストレスをうまく管理することで、うつのリスクを減らすことができます。例えば、リラックスできる時間を毎日少しでも確保すること。好きな音楽を聴いたり、ゆっくりお風呂に入ったりするだけでも、気持ちが落ち着きますよ。

 

ストレスを緩和させる瞑想はうつ予防におすすめ

 

うつ病の予防には、さまざまな方法がありますが、その中でも特におすすめしたいのが「瞑想」です。



瞑想は、心と体のリラックスを促進し、ストレスを軽減する効果があります。ストレスが長期間続くと、うつ病のリスクが高まりますが、瞑想を取り入れることでそのリスクを低減することができます。

 



瞑想は、特別な道具や場所を必要としません。静かな場所を見つけて、目を閉じ、深く呼吸するだけで始められます。



初心者の方は、最初は数分間から始めてみてください。徐々に時間を延ばしていくことで、瞑想の効果をより感じられるようになります。

 

また、瞑想は集中力を高める効果もあります。日常生活の中でストレスを感じる場面は多いですが、瞑想を習慣にすることで、そうした場面でも冷静に対処できるようになります。


これは、心の健康を維持するために非常に重要なことです。

 

さらに、瞑想は睡眠の質を向上させる効果もあります。うつ病の一つの症状に不眠がありますが、瞑想を行うことでリラックスしやすくなり、深い眠りにつくことができます。良質な睡眠は、心身の健康を保つために欠かせない要素なんです。

 

私自身も、日々のストレス解消に瞑想を取り入れています。最初はなかなか集中できませんでしたが、続けるうちに少しずつ効果を感じられるようになりました。



瞑想を始める前と比べて、気持ちが穏やかになり、ストレスに対しても前向きに対処できるようになりました。

 

みなさんもぜひ、日常の中に瞑想を取り入れてみてください。忙しい日々の中でも、わずかな時間を使って心をリセットすることで、うつ病の予防に大きな効果を発揮します。心の健康を守るために、瞑想を習慣にすることをおすすめします。

 



2. 規則正しい生活を送る

 

規則正しい生活は、心と体の健康にとても大切です。毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るように心がけましょう。また、バランスの良い食事と適度な運動も欠かせません。これらは、心の健康にも大きな影響を与えますので今回は睡眠を中心にした習慣についてです。

 

〇睡眠をよくするための習慣

・毎日、起きる時間を同じにする 寝る時間よりも起床時間にこだわる

・朝日をあびる

・午後の散歩、軽めの運動・寝る前2時間はテレビ

・スマホをみない(光は脳を覚醒させるため)

 



3. 信頼できる人に話す

 

悩みや不安を抱え込まず、信頼できる人に話すことも大切です。友達や家族、カウンセラーなど、話を聞いてくれる人に相談することで、気持ちが楽になることがあります。話すことで自分の気持ちを整理できることもありますよ。逃げ場所を作っておくこともおすすめです。

 



4. 趣味や興味を持つ

 

何かに没頭する時間を持つことも、心の健康に良い影響を与えます。趣味や興味を持つことで、日常のストレスから解放され、リフレッシュすることができます。新しいことに挑戦するのも良いですね。

 

5. プロの助けを借りる

 

もし、うつの症状が現れた場合は、早めにプロの助けを借りることが大切です。医師やカウンセラーといった専門家に相談することで、適切な治療を受けることができます。うつは一人で乗り越えるのが難しい病気ですから、早めの対応が大切です。

 

みなさん、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ちょっと難しい内容でしたが、うつ病スクリーニングや健康診断について少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。私たちが健康でいるためには、様々な方法を組み合わせていくことが大事なんですね。

 

それでは、また次回お会いできる日を楽しみにしています。

 

参考文献

 

https://www.thelancet.com/journals/lanwpc/article/PIIS2666-6065(24)00069-5/fulltext?dgcid=r

 

https://www.kmu.ac.jp/news/laaes7000000pj5l-att/20230816_PressRelease.pdf

 

http://cont.o.oo7.jp/46_1/p51-69.pdf