こんにちは、今日も稲垣美和のブログへお越しいただきありがとうございます。今日はですね、発達障害傾向のある思春期の人が、なぜ誘惑に弱く、感情のコントロールが苦手なのかをテーマにお話ししていきたいと思います。学生の方やその親御さんの皆さんにとって、ちょっとしたヒントになるかもしれませんので、ぜひ読んでみていただけると嬉しいです。

 

 

 

10代から20歳くらいまでは誘惑に弱く、感情のコントロールが苦手なのかでは、まず、脳の前の部分に位置する「前頭前野」についてお伝えしていきたいと思います。前頭前野は、判断力、計画力、自己コントロールなどを担当している場所でもあります。この部分は会社でいうと「社長さん」と例えますが、この社長さんは会社全体を見渡し、どのように行動すれば良いかを決める部分でもあるんです。

 

 

 

そこで発達障害傾向のある思春期の人では、この前頭前野がまだ完全に発達していませんので、さらに、発達が遅れていることが多いのです。これは、社長さんがまだ経験不足で、すぐに正しい決断を下すのが難しい状態と同じようなものです。そのため、衝動的な行動を抑えるのが難しくなり、お酒や恋愛や悪ふざけや、夜遊びなどの誘惑に対して弱くなるのもこの理由の1つです。

 

 

 

例えば、友達から「一緒に遊びに行こう」と誘われたとき、本当は宿題をしなければならないとわかっていても、ついつい遊びに行ってしまうことがあるかもしれません。これは、社長さんがまだ未熟で、誘惑に負けやすい状態だからなんですね。

 

 

そして次に、脳の奥の方にある「扁桃体」についてお話しします。扁桃体は感情の処理を担当している部分です。これを車の「感情のエンジン」と例えるとわかりやすいでしょうか?。感情のエンジンは瞬時に感情を引き起こし、体を準備させる役割を持っています。例えば唐辛子料理を食べると「辛い」と感情が働きますよね。

 

 

思春期の間、この扁桃体は非常に活発になります。特に発達障害傾向がある場合、この活発さが増すことがあります(過活動を起こしやすい)。一方で、前頭前野(社長さん)のコントロール力がまだ弱いため、感情のエンジンが暴走しやすくなります。その結果、感情のコントロールが難しくなり、衝動的な行動をとりやすくなります。喧嘩や暴力などがいい例えだと思います。

 

 

例えば、友達と喧嘩したときに、すぐにカッとなって怒りをぶつけてしまうことがあります。これは、感情のエンジンが暴走している状態です。社長さんがもっとしっかりしていれば、冷静に対処できるかもしれませんが、まだその力が足りないので、このような振る舞いになってしまう理由でもあります。

 

 

また、発達障害傾向のある人は、感覚過敏やコミュニケーションの困難さ、社会的な状況への理解の難しさなど、不安定な傾向が多く見られるのです。そして、特有の特性を持っています。これらの特性が、前頭前野と扁桃体のバランスを取るのをさらに難しくするんです。

 

 

たとえば、感覚過敏により日常生活でストレスを感じやすくなり、その結果、感情が暴走しやすくなることがあります。また、社会的な状況への理解が難しいため、人間関係でのトラブルが増え、それがさらに感情のコントロールを難しくする原因となります。

 

思春期の間、情緒面が不安定になりやすいのは、脳やホルモンが大きく変化しているからです。女の子は生理前のPMS(Premenstrual Syndrome)によってエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れ、軽い鬱状態になることがあります。その一方で、男の子はテストステロンの増加によって攻撃的になりやすくなりやすい年頃でもあるんです。

 

女の子の精神情緒面では、女の子の体内では、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが大きく変動します。エストロゲンは気分を良くする働きがありますが、生理前に減少していきますが、その一方で、プロゲステロンはリラックス効果がありますが、過剰になると気分が落ち込むことがあり不安定になりやすいです。


この症状から、女の子は気分が落ち込んだり、イライラしたりカリカリしたり、不安定になりやすくなります。これがPMSの一部で、軽い鬱状態を引き起こすこともあります。

 

男の子のホルモンと情緒では、男の子は思春期に入ると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が増えます。テストステロンは体を男性らしくするためのホルモンですが、同時に情緒面にも影響を与えます。テストステロンが増えると、攻撃的になりやすくなり、これは、テストステロンが脳の扁桃体(感情のエンジン)に働きかけ、強い感情を引き起こすためのものです。


 

 

 

また、テストステロンは競争心を高める効果もあるため、このホルモンの影響で、友達との競争やスポーツでの対戦に熱中しやすくなります。少しドーパミン優位になりやすい時期ですので、悪ふざけが目立つということもありますので、自分のアイデンティティを探しだす年頃でもありますし、自分の意見や価値観を形成する過程で、新しい挑戦や冒険に取り組むことが多い時期でもあります。

 

 

 

最後に、発達障害傾向のある思春期の人が誘惑に弱く、感情のコントロールが苦手なのは、脳の前頭前野がまだ完全に発達していないため、扁桃体が非常に活発であることに加え、発達障害特有の特性が影響しているからです。この二つの部分がバランスを取れるようになるには時間がかかりますが、それが大人になる過程での自然な発達です。

 

 

思春期の間は、自分を理解し、感情とどう向き合うかを学ぶことが特に重要ですが、自分の感情が暴走しそうになったとき、例えば、「今、自分は怒っているな」と認識するだけで、少し冷静になることができます。そして、信頼できる大人や友達に話を聞いてもらうことも大切です。

 

 

 

そして、思春期は誰にとっても挑戦の多い時期です。自分の感情に正直になり、自分を大切にすることを忘れないでください。恋愛にのめり込むことや、他の誘惑に負けやすいことも、これらの特性から来るものです。普通の人たちより手がかかるかもしれませんが、うまく受け入れながら大人になる方へ導いてあげることが大切です。

 

 

成長の過程で様々な困難に直面するかもしれませんが、それはあなたが強くなるための一部でもありますのでネガティブになり過ぎないでくださいね。

 

 

この記事が、今起きている問題を理解し、解決策を見つける手助けになることを願っています。この記事が、思春期のお子さんが問題に気づきやすい形で健やかに成長できるようサポートしていきたいですよね。

 

 

今日もブログを読んでいただきありがとうございました。次回もぜひ、お目にかかれる日を楽しみにしています。

 

 

今日もnote・詩、ブログを読んで
いただきましてありがとうございました。

カウンセリングを受けたいかたは
稲垣美和のFacebook、一言メッセージくださると予約がとれます。Facebookアカウント↓
facebook.com/miwa.Inagaki8/

https://www.facebook.com/miwa.Inagaki8

 

 

 

<お知らせ>6月6日note、pixiv FAN BOXから

自分の存在意義に悩み、夢を見つけることが難しいと感じることは、誰しもが経験することです。そして自信を持ち、自己探求を続けることで、確実に前に進むことができたらどうでしょうか?小さな成功体験を積み重ね、ポジティブな自分自身との対話を心がけることで、自信は徐々に培われます。また、夢を見つけるための本来の自分と、人間関係の改善やスキルを通じて、新たな目標を見つけるための方法を掲載いたします。

 

心の傷は誰にもあります。以前は殆ど自信というものが感じられなかったのが、本人が意識をしなくても以前とは違った表情や話し方をするようになります。自然と自信を感じさせる話し方ができるようにって変化します。人との会話が楽しくなります。そこで更にコミュニケーションスキルを学ぶことで人間関係が更に円滑に変化することで仕事などに生かせるようになるのです。

「私にはそんなものはないだろう…」「私は男性だし、そんな心に・・ 傷があるなんて・・・・」思うなんて見苦しい…恥だ!!そう思う人ほど、実は深いところに傷を負ってそのままになっている可能性があります。続きはブログ(note)を読んでレジリエンスにお役立てください。


人間関係、仕事のアイディア良好なコミニュケーションご相談承ります。あなたのコミニュケーションの歪みを探り出しコミニュケーションを改善させます。遠方の方はスカイプ、ZOOMオンラインカウンセリング可能です。外に出ることが困難な方も電話やオンラインカウンセリング承ります。