お祖父さん | きまぐれ日記(闘病・日常)

きまぐれ日記(闘病・日常)

30歳から…いろんな病気を経験して、たくさんの人と出会って、山あり谷ありな毎日を文章構成能力なし、な私ですが、日記帳代わりに日々の出来事を記録させていただいてます。

かえネコ日記
おはようございます
今日は、節分ですね!

また、今年もこの日を迎えることが出来ました。

かえネコの、お祖父さんの命日です。

あの日の事は…鮮明に覚えています。

あの日から、かえネコ家の、豆まき行事は
無くなりました。

今日は…豆まきかぁっていつもの夜になるはずだったのに
かえネコ達が夕飯をすませた頃、
離れに居た、じいちゃんが、廊下でうずくまってて、
母は、父の会社に電話、子供たちは二階に上がってなさいと、指示が有ったのか?
なぜか皆で二階に居た。
しばらくして、かえネコ
様子を見に一階へ下りたとき、
じいちゃん、居間のこたつで座ってた。
ひょこっと顔を出したかえネコに、
じいちゃんが何か言葉を残したにゃ。

そこは…曖昧なんたけど、
たぶん、心配するな、後、頼んだよ。
な感じで、言葉として、声として覚えてるわけではなく、目が語ってた。
かえネコとじいちゃんの最後の会話になったにゃ。
その会話の後、遠くから、救急車のサイレンが聞こえて、
二階の階段の窓から見下ろすと、
外は雪積もってて、田んぼの向こうの道路で
サイレンの音が消え、
こちらへ向かって来た。

タンカーに座ったまま
運ばれていく、じいちゃんの姿を見た。
祖母が救急車に付き添い、
父は、会社から、飛んで帰ってきてて、
後ろから車で、救急車について病院へ向かった。

母は、たぶん入院になるだろうからと
入院の準備を始めていた。

一時間、いや、二時間後だったか、
父の車が帰って来た。

祖母も一緒に。
そしたら、
お客さん用の布団を準備し始めて、
父がかえネコに言った。
じいちゃん、車に独りで居るから、
隣に、座っててあげて。と
私は、あ、じいちゃん帰って来た!
入院じゃなかったんだ!と
車へ向かった。

白いシーツを、頭からすっぽりかぶって動かなくなった じいちゃんが後部座席に座ってるのを見てショボーンぐすん
家の中が、あわただしかったわけが
やっとわかった。

もう、お話し出来ないんだ…
でも、独りは寂しいから、かえネコは
部屋の準備が出来るまで、車の中で
じいちゃんの隣に、座ってた。

その日から、なんだか近所のおばちゃん達、親戚が、家の中に沢山集まって、大掃除が始まり、

ざわざわしてた。

二日目?三日目の夜、お通夜が終わって、ご近所のおばちゃん達が帰った後、
じいちゃんの側で、大泣きしてる父が居た。
父が泣いてる姿を初めて見た。しかも声を上げて男泣きしてた。

その姿を見て、かえネコ達 兄弟も、張り詰めた糸がプツッと切れたように、みんなで泣いた。
家族全員で、大泣きした。

ひとしきり泣いたら、スッキリして、
お葬式に、落ち着いて臨め、しっかりお別れできた。

その、節分から、もう30年以上が経つけど、
あの時の事は、しっかり覚えてる。
そして、天国の祖父に感謝する日、となりました。