2011年04月21日 06時57分 

「「原発事故怖い」=車盗み逃走の隊員、懲戒免職―陸自」というニュースについて


今回の東日本大震災に限らず、過去の阪神大震災や、台風のあとに自衛隊が出動して、めざましい活躍をしています。
(自衛隊は、軍隊であってはならない。災害救助などの保安にだけ徹するべきだ、というのが私の考え方です。)

ですが、彼らも人間です。過労に陥らないように、ぎりぎりまで追い詰めないようにするのは当たり前のことです。これは、警察官や、消防隊員、人の命に関わる仕事をしている人たちについても言えることです。

問題はそれに加えて、自衛隊がこれまで、原発事故を想定して訓練を行っていたのか、防護服など、そのための装備を持っていたのかということです。
原発はクリーンで安全という宣伝が繰り返されてきたのですから、
おそらく充分な訓練もなく、装備もなされてはいなかったのでしょう。
国民を守るのだという使命感だけは叩き込まれていたとしても。

であれば、パニックに陥るのは当たり前です。
死への恐怖、残してきた家族への思い。何日も眠られない夜を過ごしたのかもしれない。その恐怖を打ち明ける相手もいなかったかもしれない。追い詰められて、とにかく逃げるしかなかった。

そして、我に返り、福島での任務に復帰しようとした。

誰が彼を責めることができるでしょう。
たとえ『窃盗』という罪名がつくにしても。
ほんとうに責められるべきは誰なのか。何なのか。

この自衛官を犯罪者として切り捨てるのではなく、本質的な問題を
深く考えることが必要だという気がします。

                  ☆

本日記は、逃亡した自衛官を責められないという趣旨で書きました。
が、自衛隊は災害救助などの保安に限るべきという私の主張に対して、コメントがいくつか寄せられました。
この点については、先の日記「非戦の誓い・八月」
http://smcb.jp/_ps01?post_id=2305339&oid=28342..
および「平和を願う」
http://smcb.jp/_ps01?post_id=2553064&oid=28342..
に詳しく書いておりますので、そちらをお読みいただきますよう。