花  調  べ

 

タケシマラン(竹縞蘭)

 

福島県会津地方 2012年6月

タケシマラン(竹縞蘭、学名:Streptopus streptopoides subsp. japonicus)は、ユリ科タケシマラン属多年草

 

特徴

は高さ20-50cmになり、ふつう2枝に分かれる。は互生し、長さ4-10cmになる卵状披針形で、同属のオオバタケシマランと違い、基部は茎を抱かない。

花期は6月、葉腋から関節がない花柄を伸ばし、1個ずつ淡紅色のをつける。花被片は6個で長さ3mmになり、基部から平開して先端は反り返る。雄蕊は6個ある。果実は液果で径7mmの球形になり、赤く熟す。

 

 

果実

分布と成育環境

日本の本州中部地方以北に分布し、山地帯上部から亜高山帯の針葉樹林内に生育する。

 

品種

  • クロミノタケシマラン Streptopus streptopoides (Ledeb.) Frye et Rigg subsp. japonicus (Maxim.) Utech et Kawano f. atrocarpus (Koidz.) Makino et Nemoto -液果が黒色に熟すもの。
  • ヒメタケシマラン Streptopus streptopoides (Ledeb.) Frye et Rigg subsp. streptopoides -分類上の基本種。全体に小型なもの。

 

 

タケシマラン属

 

タケシマラン 山形県西吾妻山

タケシマラン属(タケシマランぞく、学名:Streptopus、和名漢字表記:竹縞蘭属)はユリ科の一つ。

 

特徴

多年草は1本立ちするか、2-3枝に分枝する。は互生し、基部は茎を抱くものがある。は葉腋から細い花柄をだし、1回ねじれて下向きにつく。花被片は6個あり、白緑色または淡紅色で、離生し先端が反り返る。雄蕊は6個。子房は上位で3室あり、多数の胚珠がある。果実液果で球状になり、赤く熟す。

北半球に約10種あり、日本には2種が生育する。

 

日本の種

外国の種
  • Streptopus chatterjeeanus S.Dasgupta -シッキム
  • Streptopus koreanus (Kom.) Ohwi -中国、朝鮮
  • Streptopus lanceolatus (Aiton) Reveal -北アメリカ
  • Streptopus obtusatus Fassett -中国
  • Streptopus ovalis (Ohwi) F.T.Wang & Y.C.Tang -中国、朝鮮
  • Streptopus parasimplex H.Hara & H.Ohashi -ネパールブータン
  • Streptopus parviflorus Franch. -中国
  • Streptopus simplex D.Don -ヒマラヤミャンマー
オオバタケシマラン
タケシマラン
Streptopus lanceolatus