侍衛長の家の監禁所、すなわちヨセフがつながれている獄屋に入れた。侍衛長はヨセフに命じて彼らと共におらせたので、ヨセフは彼らに仕えた。
(創世記40:3-4)

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世界の大統領や首相、主席、王と言われるトップの人たちは、常に暗殺の危機にさらされています。

最近のニュースでも、ウクライナのゼレンスキー大統領自身の警備を担当する国家警護部隊の二人が逮捕されています。

創世記40章に出てくるエジプトの王パロも例外ではなかったようです。

ヨセフとまったく関係の無い世界のようですが、そこに神のご計画が張り巡らされていました。

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創世記40章は、

「これらの事の後」

という記述で始まります。

ヨセフが不運な目に遭った後です。

そして話はガラリと変わり、二人の宮廷の役人の出来事が書かれています。

「エジプト王の給仕役と料理役とがその主君エジプト王に罪を犯した」
(創世記40:1)

口語訳と新共同訳聖書では「給仕役と料理役」、新改訳聖書では「献酌官と料理官」と訳出されています。

給仕役は王にぶどう酒を注ぐこと、料理役は王の食事の用意をするのが仕事でした。

これはエジプトの王であるパロに直接関わる役向きでしたので、重要な地位にいる者たちです。

彼らは表向きの仕事の他に、毒味役や相談役をする側近だったわけです。

彼らの罪が何であったかはわかりませんが、後にこのうちの一方が死刑に処されていることを見ると、パロに対する暗殺計画が発覚し、それに関わっていたのかもしれません。

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この二人が、ヨセフと関わりを持ちます。

それは、

「侍衛長の家の監禁所、すなわちヨセフがつながれている獄屋に入れた」
(創世記40:3)

というところから始まります。

侍衛長とはポテパルのことです。

彼はまだヨセフと完全には縁を切っていなかったのです。

さて、高級官僚の犯罪嫌疑者が侍衛長の家の監禁所に放り込まれました。

これは私の想像ですが、その時、ポテパルはこう考えたのではないでしょうか。

「どれ、誰にこの二人を任せようか。ひどい扱いをすると、もし無罪であった場合、後でこちらが批判される。かと言って、何でも言うことを聞くのも問題だ。そうだ、ヨセフに任せよう。あれならうまくやってくれるはずだ」

ヨセフは、犯罪の嫌疑者である王の給仕役と料理役の世話を命じられました。

「侍衛長はヨセフに命じて彼らと共におらせたので、ヨセフは彼らに仕えた」
(創世記40:4)

ヨセフはこの二人のことなど知るよしもありません。

また、この二人がやってくることなどまったく考えもできず、未来にどのようなことが起こるかもわからない所で、ただ彼はひたすら神の前に忠実に生きていたのです。

それが獄屋番や、彼を獄に入れたポテパルまでもが彼を信頼する土台となりました。

そしていよいよ神の時が来たのです。

しかし、そうスルスルと「めでたし、めでたし」には行きません。

ヨセフの約束は裏切られ、神が見えない年月が過ぎていきます。

そのような時、どう過ごしたら良いかを創世記は教えます。

以下、次回に続きます。

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何の脈絡もない所に突然起きる出来事があります。

そこに神の摂理があることを信じ、粘り強く課題に取り組む今日として参りましょう。

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