それでいいんだよ(6月4日)

「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう」(マタイ11:28)

この重荷とは「律法」のことを指しています。律法は神の御心ですから、一つとして余すところなく守らなければなりません。しかし、守りたくても守れない弱さを持っているのが罪人たる人間です。それなのに、「お前は神の掟を守っていないぞ」と指摘されれば、律法はその人の生活を守る恵みから、その人の生活を縛る重荷へと変わります。特に、まじめな人は、「あれもやっていない。これもできていない」と自分を打ちたたき、なんとしても神の律法を完璧にこなすよう努力します。

さて、とことん義を追求するという長所を裏返せば、欲張りということです。欲張りでわがままなゆえに、自分に対して「それでいいんだよ」とゆるしを与えられない人。それがまじめだと思っていた自分の裏の面です。そのからくりがわかったら、休みを与えようと招いて下さるキリストのもとへ行くことです。キリストが与える休みは、不完全な、ありのままの、罪人の姿でなければもらうことができません。まず休みを取って下さい。あなたの重荷はその後に解決されます。

今週も毎日がゆるしで満ちあふれますように…。