花 調 べ

 

大仙(ダイセン)

 

 

雪椿(ユキツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
本州の東北地方から北陸地方にかけての日本海側に分布し、山地に生える。
新潟県を中心とした豪雪地域に多く、新潟県では「県の木」に指定している。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれる藪椿(ヤブツバキ)とともに、園芸品種の基本種となっている。
大仙(ダイセン)もそうした園芸品種の1つである。(椿図鑑参照)
1966年に新潟で川村弥一さんによって発表された。
樹高は2メートルから4メートルである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は2月から4月である。
花径8センチくらいの朱紅色をした八重平開きの中輪である。
雄しべはユキ芯である。
ユキ芯はユキツバキ状の雄しべのことで、花糸(雄しべの葯につながる糸状の部分)が細い黄色で、長短が入り交じる。
属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(Georg Joseph Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の rusticana は「田園の」という意味である。
写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Camellia rusticana 'Daisen'

★赤々と春の歓び燃やし咲く
 花は可憐な雪国育ち

 

 

写真と解説は「花図鑑ー龍」さんからお借りしています。