花 調 べ

 

ワーリーギグ

流通名 冬桜(ふゆざくら)

 

 

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方、西アジアである。
ヨーロッパで品種改良が進められた。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
現在では、鉢植え植物のトップクラスに成長している。
ワーリーギグ(Whirligig)はそうした園芸品種の1つである。
ワーリーギグというのはくるくる回るもののことである。
チャイルズ・ワーリーギグというメリーゴーランドに似たおもちゃに似ているということで名づけられた。
オランダでワーリーギグ・シリーズとして売り出されたのが始まりである。
萼が花びらのようになるのが特徴である。
草丈は10センチから40センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、心臓形である。
開花時期は10月から3月くらいである。
花は茎先に1輪ずつ下向きに咲く。
花の色は紅紫色である。
弁化した萼を桜の花びらに見立てて「冬桜」の名でも流通している。
属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけられた名である。
種小名の persicum は「ペルシャの」という意味である。
写真は12月に板橋区立熱帯環境植物館で撮った。
学名:Cyclamen persicum 'Whirligig'

★彼の国の文化知らずばわからない
 花の名前に首かしげつつ

 

 

写真と解説は「花図鑑ー龍」さんからお借りしています。