花 調 べ

 

女郎花(オミナエシ)

 

誰忍び風にたゆたう女郎花

女郎花(オミナエシ)はオミナエシ科オミナエシ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野や土手などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。
草丈は60センチから100センチくらいである。
葉は向かい合って生え(対生)、羽状の切れ込みがある。
開花時期は7月から10月である。
茎の上部で枝分かれをして散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、黄色い小さな花が群がり咲く。
1つ1つの花は合弁花で、先が5つに裂けている。
裂片の先は丸い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
女郎花(オミナエシ)は秋の七草の一つであり、万葉集にも登場する花である。
薬用にもなり、解熱や消炎の効果がある。

花言葉は「親切」である。
俳句の
季語は秋である。
属名の Patrinia はフランスの博物学者「パトラン(Eugene Louis Melchior Patrin, 1742-1815)さん」の名からきている。
種小名の scabiosaefolia は「マツムシソウ属(Scabiosa)のような葉の」という意味である。
写真は9月に市川市万葉植物園で撮った。
学名:Patrinia scabiosaefolia

★紬織り小粋に着込み艶姿
 裾をからげて風よ来い来い
☆遠き日の襲色目(かさねいろめ)の女郎花
 爽やかなりし柔らかき色

 

 

写真と解説は「花図鑑ー龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/005o.html