花 調 べ

 

花韮(ハナニラ)

別名 西洋甘菜(セイヨウアマナ)

英名 スプリングスターフラワー

学名のアイフェイオンや種小名からきたユニフローラの名でも流通

 

 

花韮や野辺に落ちたる昼の星

花韮(ハナニラ)はユリ科ハナニラ属の多年草である。
分類体系によってはネギ科とされる。
原産地は南アメリカである。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、荒れ地や公園、河川敷などに野生化している。
草丈は10センチから20センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花期は2月から4月である。
茎先に2センチくらいの白ないし薄紫色の花を1輪ずつつける。
花被片は6枚なのだが、星形に見える。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
別名を西洋甘菜(セイヨウアマナ)という。
英名はスプリングスターフラワー(spring star flower)である。
学名のアイフェイオンや種小名からきたユニフローラの名でも流通している。
和名の由来は、全体にニラの香りがすることからきている。
俳句の季語は春である。
花言葉は「悲しい別れ」である。
属名の Ipheion は由来のはっきりしない属名である。
種小名の uniflorum は「uni(1つの)+floris(花)」に由来し、「1つの花の」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Ipheion uniflorum

★野にありて星と輝く花韮は
 哀しみ秘めて春の野に揺れ
☆野に揺れる小さき星に願いかけ
 薄紫に咲くよ花韮

 

 

写真と解説は「花図鑑ー龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/036ha.html