花 調 べ

 

ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)

ベルゲニアの名でも流通

 

 

ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)はユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)の常緑多年草である。
属名のベルゲニアの名でも流通している。
原産地は中国からアフガニスタンにかけてのヒマラヤ山脈周辺の地域で、林の中や岩場に生える。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
雪の下(ユキノシタ)と同じ仲間だが、類似点はほとんどない。
草丈は15センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は大きくて丸く、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
葉は革質で固く、葉や茎にはタンニンを含み赤みを帯びる。
開花時期は1月から4月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花径1センチくらいのピンクの花をたくさんつける。
花弁数は5枚である。
花の色には白や濃い紅色のものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「秘めた感情」である。
属名の Bergenia はドイツの植物学者「ベルゲン(K. A. von Bergen)さん」の名からきている。
種小名の stracheyi はイギリス人の採集者「ストレイチ(R. Strachey)さんの」という意味である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Bergenia stracheyi

★春の来る歓び伝え咲く花は
 ピンクの色に我が身を染めて
☆密やかに胸躍らせて咲く花を
 誰に伝えん薄紅にのせ

 

 

写真と解説は「花図鑑ー龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/037hi.html