花 調 べ

足摺野路菊(アシズリノジギク)

 

 

足摺野路菊(アシズリノジギク)はキク科キク属の多年草である。
キク属はアジアやヨーロッパに40種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種がある。
本種は日本固有種である。
野路菊(ノジギク)の変種で、四国の足摺岬から佐田岬にかけた海岸に分布する。
「野路」という言葉で山を連想するが、生育する場所は海辺である。
小浜菊(コハマギク)の西日本版と考えるといい。
栽培菊の原種の1つである。
草丈は20センチから40センチくらいである。
葉や茎に白毛が密生するので、全体に白っぽく見える。
葉は幅広い卵形で、3つに中裂する。
唐草のような葉に特徴があり、本種は白い縁取りが明瞭である。
葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は10月から12月である。
茎の上部で枝分かれをして、舌状花が白い花を1つずつつける。
花径は3センチから4センチくらいである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「可愛らしい」である。
属名の Chrysanthemum はギリシャ語の「chrysos(黄金色)+anthemon(花)」からきている。
種小名の japonense は「日本産の」という意味である。
変種名の ashizuriense は「足摺岬の」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Chrysanthemum japonense var. ashizuriense

★断崖に白い花びらよく似合う
 足摺野路菊風に抗い
☆潮風に耐えるがごとく咲き競う
 足摺野路菊白さを増して

 

 

写真と解説は「花図鑑‐龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/001a.html