花 調 べ

都草(ミヤコグサ)

 

 

都草(ミヤコグサ)はマメ科ミヤコグサ属(ロツス属)の多年草である。
ロツス属は世界中に分布し、70種から150種くらいある。
日本にも本種が分布し、属名の和名をミヤコグサ属という。
本種は北海道から沖縄にかけて分布し、道端や荒地などに生える。
ムギ類の栽培とともに渡来した史前帰化植物だといわれている。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ヒマラヤ、インドなどに広く分布する。
中国名は百脈根(bai mai gen)という。
和名の由来については、かつて京都に多かったからなど諸説がある。
別名を烏帽子草(エボシグサ)という。
これは、花の様子からつけられた名である。
帰化植物である西洋都草(セイヨウミヤコグサ)とは変種同士の関係にある。
草丈は10センチから30センチくらいである。
根際から枝分かれをし、地を這って広がる。
西洋都草(セイヨウミヤコグサ)は茎、葉、萼などに毛が生えるが、本種は無毛である。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5枚の小葉で1枚の葉が構成される。
ただし、つけ根のほうにある2枚は小さいので、3出複葉のように見える。
小葉の形は楕円形である。
開花時期は4月から8月である。
茎先に黄色い蝶形の花を1個から3個つける。
西洋都草(セイヨウミヤコグサ)の場合は、5個から7個の花をつけることもある。
花径は10ミリから15ミリくらいである。
花弁は5枚である。
下部につく2枚の竜骨弁は合着して筒状となる。
萼片は5枚である。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
花言葉は「また逢う日まで」である。
7月8日の誕生花である。
属名の Lotus はギリシャ語の「lota(球形の水壺)」からきている。
種小名の corniculatus は「小さなつののある」という意味である。
変種名の japonicus は「日本の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Lotus corniculatus var. japonicus

★野の花の可憐さ見せて都草
 背は低くとも光り輝き
☆ぽつぽつと明かり灯すよ都草
 輝く花をこっそり咲かせ

 

 

写真と解説は「花図鑑‐龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/052mi.html