花 調 べ

紫酢漿草(ムラサキカタバミ)

 

紫酢漿草(ムラサキカタバミ)はカタバミ科カタバミ属の多年草である。
原産地は南アメリカである。
日本へは江戸時代の後期に観賞用として渡来した。
現在では逸出して広く全国に分布し、道ばた、空き地、畑などに生える。
海外では、北アメリカ、オーストラリア、南ヨーロッパ、アジアに分布している。
環境省の要注意外来生物に指定されている。
また、北海道のブルーリストでは、A3ランクに登録されている。
別名を桔梗酢漿草(キキョウカタバミ)ともいう。
草丈は10センチから30センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、倒心形の3小葉からなる。
葉の裏面には褐色の点があるのが特徴である。
開花時期は5月から10月である。
花は淡い紅紫色の5弁花で、花の真ん中は淡い緑色をしている。
よく似た芋酢漿草(イモカタバミ)は、花の真ん中が濃い紫色である。
また、雄しべの葯の色が、芋片喰(イモカタバミ)は黄色で、紫片喰(ムラサキカタバミ)は白である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Oxalis はギリシャ語の「oxys(酸っぱい)」に由来する。この属の植物にはしゅう酸を含み酸っぱいものが多いことからきている。
種小名の corymbosa は「散房花序の」という意味である。
写真は5月に埼玉県川口市で撮った。
学名:Oxalis corymbosa

★雑草と思えぬほどに美しい
 紫酢漿草広く帰化して

 

写真と解説は「花図鑑‐龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/257katabami.html