K・短編小説【この感情の名前を俺は知らない】(伏見×八田)#3 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。








いつからだろうか。


猿比古が尊さんに対する視線が変わったように思ったのは。


俺の中で尊さんの地位は揺るがないもので、絶対的存在だった。


それは譲れないもので。




一度だけ猿が行為のあと、俺に聞いてきたことがあった。


「俺と尊さんだったら、どっちを選ぶ?」


俺は答えなかった。

吠舞羅ならわかるはずだ。


答えるだけ馬鹿らしいと思った。






ある日、俺は実家から呼び出しがあって帰っていた。

が。実家に帰れば俺の帰りは喜んでくれたものの、呼び出しはしてないと言う。


不信に思って、すぐさま実家からHOMRAに向かえば鎌本が俺に駆け寄ってきた。



鎌本「八田さん、大変です!!!」


八田「何だよ、いきなり騒がしい」


鎌本「伏見が!」


八田「…猿がどうした?」


鎌本「尊さんに決闘を申し込んで尊さんにやられたあと消えました!!」


八田「は?!」



尊さんに決闘?

やられた?


どういうことだ?




店に入ってくる気配に振り返ればそこには草薙さんと十束さんがいた。


草薙「…八田ちゃん」


八田「あの…、尊さんは…?」


草薙「ああ…、上におるけど今は寄りつかへん方がいいなぁ。機嫌悪いから」


八田「そう…ですか」


店内が静まる。


草薙さんが煙草を取り出して、火をつける。


八田「あの…すみませんでした」


草薙「何や、今回の件、八田ちゃんが絡んでんの?」


八田「いや、全く知らなかったんですけど、その…アイツと一番つるんでたのは俺なんで…」


草薙「謝らんでいいよ」


十束「ねぇ、八田」


八田「…はい」


十束「探しに行きたいんじゃない?」


八田「…っ」


見透かされてると思った。

色々問い詰めたいこともあるけど、何よりも今のアイツの表情が気になる。


十束「伏見はかなりの深手を負ってると思うんだ。探せばまだ近くにいるかもしれない」


八田「っ!すみません、俺行きます!!」


鎌本「俺も!!」


俺と鎌本は店を飛び出した。





草薙「行かせてどないすんの~。どうせ捕まえたとこで伏見は戻ってこおへんやろ」


十束「…でもさ。好きな人の傍にはいたいと思うんじゃないの?」


草薙「あの二人、ベタベタやったもんなぁ…」







結局、あの界隈の病院やアイツの行きそうな場所を探してみたけれど、姿はなく。

伏見猿比古は尊さんに仇を討ったものとして裏切り者の肩書きとなった。



理由も告げずに行ってしまったアイツ。

俺の心にはぽっかりと穴が空いたような気さえした。


仲間がいてくれたことが心底良かったと思えた。





数ヵ月後、猿比古が青の王、セプター4に所属していることが判明した。

沸いてきた怒りは次第に猿へと向けられる。



十束さんが殺されて、犯人探しに明け暮れる日々。



そして、犯人だと思われる伊佐那社がいる学園島で俺達は再会する。



青の炎と赤の炎を纏ったお前が俺の名を呼ぶ。



限りなく憎しみに近い感情が赤の炎を更に烈火とさせた。





この感情の名前を俺は知らない。











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以上でーす。



ぬるい…よね?きっとぬるいと思うんだ、うん。



初めてのべーえるでした~。



でも伏見が狂ってるお陰でw、楽しく書けました←



うん、わかってる。



大火傷だってばwwwww





あ、八田美咲は男ですよ~w


最初に書いておけばよかった。


追記してきます。