薄桜鬼・妄想小説【いろは歌】(永倉編)第1話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。





このお話は不定期とさせていただきますので、

あらかじめご了承ください。



今回はヒロイン視点での永倉編を。


エロ八くらいの勢いでキャラ崩壊あり。

設定無視あり。




それでも宜しい方だけ、どうぞお付き合いくださいませ。




そして今回も18☆禁でお願いします。


そういう表現が苦手な方、
年齢に達してない方はお戻り下さい。



それではどうぞ。


















その日の夕刻、土方さんと近藤さんは会合があると出かけられた。






あの日から一月経った。


土方さんと恋仲になった私。

出かけられる前に部屋に呼び出された。



腕を引き寄せられ、私も迷うことなくその胸に身体を預ける。



「彩葉」


「はい」


「俺は今夜どうしても出かけなきゃなんねぇ。夜はこの部屋から出るな。」

更にぎゅっと力を込めて抱きしめられ、私はその胸元に頬を寄せる。


「わかりました」


「何かあればすぐ逃げろ」

言葉の真意がわからず、視線をあげれば交わる視線。


「…よく意味がわからないですけど…、そうしますね」


「ああ」

何故か不安げな土方さんに笑みを向ければ、少し困ったように息を一つ吐いて口元に笑みを浮かべた。


そして自然と互いの顔が近づき、口付けを交わす。


啄ばむような口付けが割り入ってきた舌に舌を絡ませる。



あの日から土方さんの色に染められていく私の身体は、土方さんの指が身体に触れるだけでも熱を持ち、火照りだす。


熱が欲を呼び寄せる。


液を含んだ音が広がり、部屋に零れる吐息。


うっすらと目を開ければ、土方さんの視線と絡む。


土方さんの瞳からも身体に燻る欲が窺えた。


離された唇は細い糸を紡ぐ。



上がる息を整えようとする私を抱き寄せ、首元に顔を埋める土方さん。


深呼吸するようにゆっくりと息を吸った。



「…お時間ではないですか?いってらっしゃいませ」


「…ああ」

私の顔を見るように身体を離し、じっと見つめられる。

何故か切なげに寄せられた眉根。


その視線の意味をこの時の私はまだ理解していなかった。




「…お気をつけて」


「ああ、行ってくる」

土方さんの表情が浮かないのが気になり、近藤さんと土方さんを玄関先までお見送りした。



『どこか具合でも悪かったのかしら…。後で山崎さんに伝えておこう』


近藤さんと土方さんの後姿を見送りながら、夕餉のお手伝いをしようとそちらに足を向ける。



この時の私は気付いてはいなかった。


東の空より紅い満月が上がってきていたことを。