薄桜鬼・現パロ【Tonight, in the moonlight.】 | 浅葱色の空の下。

浅葱色の空の下。

薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。



副長ですよ!!!



土方さんですよ!!!



現パロですよ!!!!



ってことで。




約2時間クオリティですが、どうぞ。



お名前貸してくれたマドカちゃん、ありがとう!!!(*^▽^*)





キャラ崩壊あり。



それでも宜しければどうぞ。















いつものように遅くまで仕事してきた俺はマンションの鍵を取り出し玄関を開ける。


ドアの隙間から気だるい身体を滑り込ませ玄関に入る。



「…何だ、今日は寝てるのか」


いつもは俺が玄関に入れば灯される明かり。

そしてその明かりの元で俺に笑みを零しながら迎えるマドカ。

その笑みを見て、いつも俺は帰ってきたことを実感する。



今日は珍しくその明かりもなければ、出迎えもない。


別に出迎えを強要してるわけじゃない。


むしろいつも『寝ていていい』という俺に
嬉しそうに目を細めて『ヤダ』と短く返事をし、胸元に擦り寄り緩く背に腕を回す。


その甘えるような姿が愛おしく思う。



そんな姿が今日は見れないのかと少し残念に思っている自分に気付いて自嘲する。


惚れてるってことだな。



電気をつけずにそのままリビングに足を向ける。


カチャと静かに扉を開ければ。


いつもこの時間には既に閉められているカーテンが大きく開け放たれ、

いつもよりも明るい月明かりが差し込んでいた。



そして窓際には椅子に座るマドカの姿。



それはまるでどこかの絵画を見ているかのようで、俺は息を飲んだ。



「…トシ?」


「…いたのかよ。電気つけるぞ」


「待って!…点けないで」


「…どうした?」


「トシもこっち来て」

リビングのソファに鞄とジャケットを置き、促されるまま窓際のマドカに歩み寄る。


「月がとっても綺麗なの。一緒に見よ?」

静かにマドカの後ろに立つ。


細い肩に左手を乗せれば、俺の手に重なる月の光で更に白く浮かび上がるマドカの手。


視線を上げれば夜空に浮かぶ丸い月。

何かを鎮める作用があるのか、気分が落ち着いていく。


「綺麗だな…」


「でしょ。今日は月が地球に特に近づいてる日なんだって。だからいつもより大きく見えるの」


「そうか…。月なんてじっくり見るのは久しぶりだな」


「今日みたいな日にこんなお月様だなんて素敵だね」


「今日…?…何かあったか?」

驚いたように俺を振り返りながら見上げるマドカ。


『何か記念日だったか?やらかしちまったか?』

その表情に俺は頭の中で記憶を手繰り寄せていた。


そんな俺を見てクスクス笑い出すマドカ。



「笑うな」


「だってトシ、自分の誕生日忘れてるでしょ?」


一瞬、頭の中が白くなる。


次にこみ上げてきたのは自嘲。


「そうか…。5月5日だったな」

零した言葉にマドカも笑顔で応える。


「そうだよ。こんな時間からだけど、お祝いしよ?ちゃんと用意してるし」


「ああ」

立ち上がろうとするマドカを腕の中に閉じ込める。


胸の中で渦巻いている何とも言えない感情。

上手く言葉に出来なくて、マドカの表情をひたすら見つめる。



「…ありがとな」

ようやく口をついて出た言葉にマドカはふわりと笑う。


「こちらこそありがと。私と出会ってくれてありがとう。
トシのお母さんにも感謝する日だね。トシを産んでくれてありがとうございますって」

そんな言葉を俺に向けて、月明かりの下で笑うマドカが綺麗すぎた。


込み上げる感情のまま、その口を塞いでやろうかと思えば。


「トシ、ずるい」


「何がだ」


「何か…いつもよりかっこいいから」

『バカップルか』なんて心で突っ込みながら、その柔らかい唇に自分の唇を優しく重ねる。


愛しむ様に何度もキスをする。



「愛してる」


「私も…愛してる」

互いに見つめ、微笑む。



「さ、お風呂行ってきて。ご飯とお酒用意するから…わ!!」

俺の胸をポンポンと軽く叩いたマドカを両腕で抱きあげる。


「ちょ、トシ?!」


「あ?今日は俺を祝ってくれるんだろ?まずは風呂から一緒に入らないとな」


「私、もう入ったから!」


「関係ねぇな。今日は朝まで付き合ってもらうからな」

俺がニヤリと笑えば、マドカは諦めたように一つ息を吐いて俺を軽く睨む。


「それって6日だし」


「日を跨いだのがわかんないくらい愛してやるよ」


「…仕方ないなぁ」

口ではそう言いつつも、俺の首に軽く腕を回すマドカが可愛い女だと思う。







月明かりの下。



今日は言葉では伝えきれない想いをお前に伝えたい。















「ねぇ」


「何だ?」


「いつかゴールデンウィークに休みが取れたら北海道に行かない?」


「ああ、いいが…。どうしてだ?」


「北海道は今くらいが桜が満開なんだって。トシは桜が似合うから…。
トシの誕生日に桜が咲いてるのを二人で見れたら素敵だなと思って」


「…じゃあ、来年のゴールデンウィークの休みはもぎ取らねぇとな」


「ふふ、お願いします」











*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆






土方さん、お誕生日おめでとうございますm(_ _ )m




5日に仕上げたかったのに間に合わなかったのは

現パロは英語タイトルという自分ルールのせいwww




最初はね、5月5日の一くんをお話にしたかったのだけれどwww、


最近短編ギャグばっかだからねw


真面目に書かせていただきました。



結構気に入ってるかも~( ´艸`)自己満☆自己満。


速攻、フォレストにアップしましたので、よろしければぜひ(*^▽^*)





アンケートを実施しています。




詳細はこちらの記事から → 

またはフォレストから → 


ご協力お願いします。







みふゆ