薄桜鬼・妄想現パロ【Bride of cherry color.】#7最終話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

第1話はこちらから → 



少し間が開いてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _ )m



最終話です!




現パロにて設定、いつものようにキャラ崩壊あり。




それでも宜しければどうぞ。











「マコ…!マコ、待ってくれ!」


こんな真っ赤になった顔、恥ずかしくて待てるわけないし!


店を出て地下鉄に向かう階段を下りようとすれば、ぐっと引かれた腕。


ゆらりと身体が傾けば、その腕の中に収められた。


私が一番落ち着く場所。



「俺の話を聞いてくれないか」


「待って!」


「待たない。俺は…」


「待って!!!」

私は少し声を大きめに出して、その言葉を遮った。


「マコ…」


「ゴメン。あのね…先に聞いて欲しい。」

呆れたように言葉を零した一に、申し訳ないなと思いつつも、
私も目をしっかりと見つめて気持ちを伝える。


「…わかった」


「私、一が大好き。一も私のことを好きでいてくれてると思ってる。
…さっきのことなんだけど…。勢いで言ってほしくなかったんだ。
一はきっときちんと考えてくれてるはずだから…。ってどうしよう。私の自惚れだったら」


「自惚れなどではない。俺は…俺もずっとマコを想っている。
ずっと一緒にいたいと想うのもマコだけだ。
先程はすまなかった。その…それほど待たせはしない。
だがきちんと伝えるまで待っててくれるだろうか」


「…はい」

お互いの言葉を伝えて納得してか、自然と零れる笑み。



「マコ…。愛している」

人ごみの中、ふわりと舞い降りたキス。


その温もりが離れれば、優しく微笑んでくれている一の顔。


嬉しさと照れ隠しで一の胸に顔を埋めれば、応えるようにぎゅっと抱きしめてくれた。


「…帰るか」


「うん!」


二人で手を繋いで雑踏の中を歩いていく。






二週間後の週末。


最近忙しかったのもあって、一の部屋でのんびりと二人で過ごしていた。


たまにはこんな休日もいいよね。


日曜の夜。

今は一お手製の夕飯を二人で食べていた。



「うう。やっぱり一の味噌汁、美味しい」


「出汁からきちんと取っているからな」


「私だって取ってるもん」


「俺はマコの味噌汁の方が口に合うが…」


「この出し巻き卵だって美味しいし」


「マコが昨日作ってくれた筑前煮は味が染みていて美味い」


「ふふふ、それは自信あった。よし、次は洋食対決にしよう」


「俺はいつでもマコの料理は美味いと思うが…」


一も私も料理を作るのも好き。

ましてや一は料理が上手ときたもんだから、わかっていても何だか湧いてくるライバル心。

私はこの料理対決もどきが好きだし、何だかんだで付き合ってくれる一も優しい。




私が食器を片し終われば、部屋から声がかかる。



「マコ、こちらへ来てくれないだろうか」


「はーい。あ、一、柏餅食べる?」


「…もらう」


「はい、お茶煎れまーす」

用意をして一がいる部屋へと向かう。


元々フローリングだった部屋に畳を敷いた一。

一には畳が似合うと思う。



「お待たせ。何だった?」


「マコ、ここに座ってもらえるだろうか」


「はい」

お互い正座して向かい合う。


心なしか一の顔が赤い…気がする。



「マコ…。その…。」


「…うん」

コホンと一が一つ咳払いする。


「俺が口下手がゆえに上手く伝えることが出来るか、いささか不安なのだが」


「…はい」

手を取られ、一の綺麗な手に包み込まれる。


交わった視線に胸の鼓動は高鳴っていく。




「…お、俺と…、添い遂げて…もらえないだろうか…」


「…」


込み上げてくる嬉しさに息を飲んだ。

その言葉がじんわりと胸に広がっていく。

自然と零れる笑み。

何だか涙腺まで緩みそう。

私もその気持ちに応えなきゃと口を開く。



「一、ありが…」


「俺と、結婚してもらえないだろうか」


「はじ…」


「俺の味噌汁を毎日飲んでもらえないだろうか」


「は…」


「俺と毎日添い寝してもらえないだろうか」


「…」


「俺と家庭を築いてもらえないだろうか」


「…」


「いや、『俺の子を産んでくれないだろうか』だろうか…」


「…おーい」


「ここは強引に『俺に一生ついて来い』だろうか…」


「おーい、はじめくーん」


「『俺を選べ』…いや、これは左之だったな」


「おーい、はじめー」


「『俺の妻となれ』…風間か…。いやこれでは半ば脅しではないか」


「斎藤一!!!」


「!!!」

私の声にビクンと身体全体が揺れる一。


目を見開いて、その状況に気付いた一が顔を真っ赤にさせた。



「す、すまない…。その…どの言葉が一番ふさわしい言葉なのかが」


「ありがと」


「…?」


「ありがと、一」


「マコ…」


「これだけ沢山のプロポーズありがとう。…一生懸命考えてくれたんでしょ?
もう、それだけで嬉しいから。どんな言葉でも、一の言葉だから」


一に笑みを向ければ、頬を伝った雫。

その雫を親指で拭ってくれる一。

表情はとても穏やかで。



「…幸せにする」


「宜しくお願いします」


誓うように紡がれた言葉に応えれば、強く抱き寄せられる。


交わる視線に零れる笑み。

そっと唇を重ねた。






そして、次の桜の季節を迎えた私たち。


桜が風に舞う中。


手を取り合い、再び誓いのキスをする。






fin.









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はい。


一くんの現パロでした。



どう~~~~だったんでしょうか?w


短くてもいいので感想聞かせて頂けると嬉しいです(*゚ー゚)ゞ



お名前貸してくださったマコちゃん、ありがとうございました!m(_ _ )m

マコちゃん、「一くん」って呼ぶんだけど、総司さんが一くんて呼ぶから
わかりづらいかなと思って呼び捨てにさせていただきました。ごめんね;



途中、平ちゃん視点を入れてみたりとしてみましたが。



また近いうちにフォレストにも反映させますので、お楽しみいただければ幸いです。







アンケートを実施しています。



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只今、土方さんが独走中www







みふゆ