第1話はこちらから → ★
少し間が開いてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _ )m
最終話です!
現パロにて設定、いつものようにキャラ崩壊あり。
それでも宜しければどうぞ。
「マコ…!マコ、待ってくれ!」
こんな真っ赤になった顔、恥ずかしくて待てるわけないし!
店を出て地下鉄に向かう階段を下りようとすれば、ぐっと引かれた腕。
ゆらりと身体が傾けば、その腕の中に収められた。
私が一番落ち着く場所。
「俺の話を聞いてくれないか」
「待って!」
「待たない。俺は…」
「待って!!!」
私は少し声を大きめに出して、その言葉を遮った。
「マコ…」
「ゴメン。あのね…先に聞いて欲しい。」
呆れたように言葉を零した一に、申し訳ないなと思いつつも、
私も目をしっかりと見つめて気持ちを伝える。
「…わかった」
「私、一が大好き。一も私のことを好きでいてくれてると思ってる。
…さっきのことなんだけど…。勢いで言ってほしくなかったんだ。
一はきっときちんと考えてくれてるはずだから…。ってどうしよう。私の自惚れだったら」
「自惚れなどではない。俺は…俺もずっとマコを想っている。
ずっと一緒にいたいと想うのもマコだけだ。
先程はすまなかった。その…それほど待たせはしない。
だがきちんと伝えるまで待っててくれるだろうか」
「…はい」
お互いの言葉を伝えて納得してか、自然と零れる笑み。
「マコ…。愛している」
人ごみの中、ふわりと舞い降りたキス。
その温もりが離れれば、優しく微笑んでくれている一の顔。
嬉しさと照れ隠しで一の胸に顔を埋めれば、応えるようにぎゅっと抱きしめてくれた。
「…帰るか」
「うん!」
二人で手を繋いで雑踏の中を歩いていく。
二週間後の週末。
最近忙しかったのもあって、一の部屋でのんびりと二人で過ごしていた。
たまにはこんな休日もいいよね。
日曜の夜。
今は一お手製の夕飯を二人で食べていた。
「うう。やっぱり一の味噌汁、美味しい」
「出汁からきちんと取っているからな」
「私だって取ってるもん」
「俺はマコの味噌汁の方が口に合うが…」
「この出し巻き卵だって美味しいし」
「マコが昨日作ってくれた筑前煮は味が染みていて美味い」
「ふふふ、それは自信あった。よし、次は洋食対決にしよう」
「俺はいつでもマコの料理は美味いと思うが…」
一も私も料理を作るのも好き。
ましてや一は料理が上手ときたもんだから、わかっていても何だか湧いてくるライバル心。
私はこの料理対決もどきが好きだし、何だかんだで付き合ってくれる一も優しい。
私が食器を片し終われば、部屋から声がかかる。
「マコ、こちらへ来てくれないだろうか」
「はーい。あ、一、柏餅食べる?」
「…もらう」
「はい、お茶煎れまーす」
用意をして一がいる部屋へと向かう。
元々フローリングだった部屋に畳を敷いた一。
一には畳が似合うと思う。
「お待たせ。何だった?」
「マコ、ここに座ってもらえるだろうか」
「はい」
お互い正座して向かい合う。
心なしか一の顔が赤い…気がする。
「マコ…。その…。」
「…うん」
コホンと一が一つ咳払いする。
「俺が口下手がゆえに上手く伝えることが出来るか、いささか不安なのだが」
「…はい」
手を取られ、一の綺麗な手に包み込まれる。
交わった視線に胸の鼓動は高鳴っていく。
「…お、俺と…、添い遂げて…もらえないだろうか…」
「…」
込み上げてくる嬉しさに息を飲んだ。
その言葉がじんわりと胸に広がっていく。
自然と零れる笑み。
何だか涙腺まで緩みそう。
私もその気持ちに応えなきゃと口を開く。
「一、ありが…」
「俺と、結婚してもらえないだろうか」
「はじ…」
「俺の味噌汁を毎日飲んでもらえないだろうか」
「は…」
「俺と毎日添い寝してもらえないだろうか」
「…」
「俺と家庭を築いてもらえないだろうか」
「…」
「いや、『俺の子を産んでくれないだろうか』だろうか…」
「…おーい」
「ここは強引に『俺に一生ついて来い』だろうか…」
「おーい、はじめくーん」
「『俺を選べ』…いや、これは左之だったな」
「おーい、はじめー」
「『俺の妻となれ』…風間か…。いやこれでは半ば脅しではないか」
「斎藤一!!!」
「!!!」
私の声にビクンと身体全体が揺れる一。
目を見開いて、その状況に気付いた一が顔を真っ赤にさせた。
「す、すまない…。その…どの言葉が一番ふさわしい言葉なのかが」
「ありがと」
「…?」
「ありがと、一」
「マコ…」
「これだけ沢山のプロポーズありがとう。…一生懸命考えてくれたんでしょ?
もう、それだけで嬉しいから。どんな言葉でも、一の言葉だから」
一に笑みを向ければ、頬を伝った雫。
その雫を親指で拭ってくれる一。
表情はとても穏やかで。
「…幸せにする」
「宜しくお願いします」
誓うように紡がれた言葉に応えれば、強く抱き寄せられる。
交わる視線に零れる笑み。
そっと唇を重ねた。
そして、次の桜の季節を迎えた私たち。
桜が風に舞う中。
手を取り合い、再び誓いのキスをする。
fin.
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
はい。
一くんの現パロでした。
どう~~~~だったんでしょうか?w
短くてもいいので感想聞かせて頂けると嬉しいです(*゚ー゚)ゞ
お名前貸してくださったマコちゃん、ありがとうございました!m(_ _ )m
マコちゃん、「一くん」って呼ぶんだけど、総司さんが一くんて呼ぶから
わかりづらいかなと思って呼び捨てにさせていただきました。ごめんね;
途中、平ちゃん視点を入れてみたりとしてみましたが。
また近いうちにフォレストにも反映させますので、お楽しみいただければ幸いです。
アンケートを実施しています。
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只今、土方さんが独走中www
みふゆ