今回は少し視点を変えて、この日の主役、平助目線のお話となります。
現パロにて設定、いつものようにキャラ崩壊あり。
それでも宜しければどうぞ。
マコを追いかけるようにして言葉短めに俺達にお礼を言って会場を出て行った一君。
千鶴が俺に満足げな笑みを向ける。
俺もそんな千鶴に応えるように笑みを向ける。
千鶴と迎えれたこの日を大好きな仲間達に祝ってもらえることが本当に嬉しい。
席に戻ろうとする総司に声をかける。
「総司、お前わざと仕向けただろ」
「だっていつまでも僕の方、向いてくれなさそうだし。付き合ってくれないならお膳立てしてあげようと思ったんだけど」
俺の言葉に視線だけ投げて応える総司。
「一くんだってちゃんと考えてたはずだぜ?」
「それがむかついたからその計画を崩してやりたかったんだけど。マコちゃんに持ってかれちゃったな~」
入口に視線を向け、笑みを浮かべる総司。
「総司ぃ!!」
会場に劈くように響いた声。
総司があからさまな溜め息を盛大にして、心底めんどくさそうに声の主に顔を向ける。
「…何ですか、土方さん」
「いい機会だ、ここんとこ溜まってた分、説教してやる」
「嫌ですよ。絡み酒は嫌われますよー。僕、今、傷心したんで帰ります」
踵を返して、手をヒラヒラとさせながら会場の外へと足を向ける。
「山崎、総司を連れて来い」
「承知しました」
頭を軽く下げた山崎君が総司を捕らえんとばかりに動き出した。
『俺も早く千鶴と帰りたい』と思ったことは胸の内に秘めておくことにする。
式が終わったからって、夜はまだまだ長そうだな。
そんなことを考えながら席に戻って、ウイスキーのつもりなウーロン茶を口に運んだ。
「…ぐっ!」
これ、ホントにウイスキーじゃねぇかぁあああああ!!!
土方さんのいるテーブルに向かいながら俺に視線を向ける総司。
アイツ、笑ってやがる。
「千鶴、わりぃ。今日まともに帰れないかも。ホント申し訳ねぇけど、先にホテル戻ってくれててもいいから」
隣に座る千鶴に申し訳なくて声をかける。
「ん、大丈夫。このメンバーだもん。そのくらいわかってるよ」
ふわりと俺に笑みを向ける千鶴。
やべー、可愛い。
この笑顔をずっと、一生隣で見れるかと思うとそれだけでこれからが楽しみに思えてくる。
翻弄されるのも少し悔しい気がして、千鶴の耳に口を寄せる。
「でも初夜はがっつり頂くから」
「ちょ、何を…」
「千鶴が可愛すぎて我慢出来ねぇってこと」
「…」
恥ずかしそうに顔を俯かせた千鶴。
追い討ちをかけるようにその耳元に囁く。
「千鶴、愛してる」
「私も…」
絡む視線に胸が熱くなる。
あ~、キスしてぇ!!!
薄暗いし、大丈夫だよな?
皆それぞれ話盛り上がってるし!?
少しくらいならいいよな?
「平助!てめぇも来い!イチャイチャしてんじゃねぇ!!」
「…土方さん、俺達新婚…」
せめてもの反抗にさっきの総司より盛大に溜め息を吐いてみる。
俺達のやりとりにクスクスと笑う千鶴。
それにつられて俺も笑みが込み上げた。
「俺は今世界一幸せもんだ!!!!!」
と声を張り上げて叫びたい気分だ。
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次が最終話となります。
が。
予定外の時刻に実家に帰ってきてしまったため、
最終話の仕上げが出来ていませんm(_ _ )m
お待たせすることになるかとは思いますが、
ご了承いただけますようお願いします。
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みふゆ