薄桜鬼・妄想現パロ【Bride of cherry color.】#1 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

はい。


お風呂で妄想しまくって、お風呂あがろうとバスタオルを手に取ったら、

頭を洗っていないことに気付いたみふゆです。


あ、洗ったよ?直ぐに洗ったよ?



どんだけ妄想してんねんwww




そんなわけで始まります。



薄桜鬼、人気No.1の殿方に挑みますよ!!!



あいかわらずダラダラと書いてますが、楽しんでいただければ嬉しいなと思います。




そして。



今回ヒロインのお名前に素敵ブロガー様のマコ様から

お名前お借りしました!!!


ありがとうございます!!!m(_ _ )m


色々とお世話になっているのでw


お仕事大変そうなので、この話で少しでも萌えてくれたら嬉しいなぁ。






それでは始めたいと思います。




キャラ崩壊しまくり。



それでも宜しければどうぞ。














今日は長年の友人である平助と千鶴の結婚式。




「いい天気になってよかったよね」


「そうだな」



レストランでのお披露目パーティー。

ガーデンパーティーも出来るところで。


寒かった冬も終わって、桜も散った連休前の麗らかな休日。

暖かい日差しが二人を祝うように降り注いでいる。



私と私の彼である一はレストラン内にて受付の係。


その合間にレストランの大きな窓からガーデンの様子を見ては自然と浮かぶ笑み。

もう既に集まっている人たちもにこやかに始まるその時を待っている。


『いいなぁ、こういう雰囲気。二人らしいなぁ』



「素敵な場所だね」


「そうだな」

一に向かって笑えば、ふっと笑みを零しながら応えてくれる。



『いつか私たちも』


なんて思いながらも頬が緩みそうになるのを必死で堪えていた。




一の姿を盗み見てみる。


部署は違うけど同じ会社。

会社内でたまに会うこともあるし、仕事の後会ってデートなんてこともあるけれど。


スーツ姿…今日は礼服だけど、一はやっぱりカッコいい。

私服も好きだけど。


もう何年も付き合っててこうも見惚れてしまうのだから、私もかなり一に嵌ってるんだと思う。



「どうかしたか?」


「ううん、一がかっこいいなと思っただけ」


「スーツなど会社でも見るだろう。それを言うならマコは…」


「…?」


「…綺麗だ」


「…っ」


不意を突かれて思わず一を見つめる。


自分の言ったことに恥ずかしくなったのか少し目を逸らして頬を染める一。


少し前に一とデートした時に買ったドレスワンピース。

ドレスを試着した私を見た時の照れてた表情と同じ。


一の言葉と照れくささで頬が緩むのが自分でもわかる。


一の一言一言が私に幸せをくれる。






「…ねぇ、何ニヤニヤしてるの?二人して頬染めてるって受付としてどうなんだろうね?」


「総司!」

いきなり声をかけられびっくりして視線を移せば、そこにはちょっと呆れ気味の総司がいた。


「久しぶりだね、マコちゃん。部署が違うとこんなにも会えないんだね。寂しいな~。
毎日君に会って癒してもらいたいよ。
マコちゃんの上司が土方さんってところがムカつくよね」


「総司。ここに名を書け」

総司の言葉を遮るように一が睨みつけながら言葉を吐く。



「…僕、今マコちゃんと久々の再会を楽しんでるとこなんだけど」


「さっさと書け」


「一君が書いておいてよ」


「ふざけるな」


私は笑いを堪えることも出来ずにそのやりとりを見守る。



まぁ、千鶴と平助の結婚式ということはこうやって久々にゆっくりと皆とも会えるわけで。

総司はいつもこうやってからかうから慣れっこではあるんだけど。




ブツブツ文句を言いながらも記帳した総司に一が言葉を零す。


「今日は遅刻するかと思ったが」


「まさか。折角マコちゃんと会える日に遅刻なんてするわけないでしょ」


「…」

睨みつける一に応えるように総司は口角をあげる。



私を見て「あ、ピアスが…」そう言って、

私の方に少し歩み寄って、耳に手を沿わせピアスをに触れた総司。


「今日は一段と綺麗だね」


「な…」

そう耳元で囁いた言葉に私は思わず一歩退いて耳に手を当てた。


「昔から耳弱いよね」


「ご、誤解されるようなこと、言わないでくれる?」


クスクスと笑う総司。


みるみる赤くなっていく頬を感じたのと同時に肩をグッと引き寄せられた。

勢いでもたれかかるようになれば、大好きな温もりと匂いを感じた。


「は…じめ」


「だから日々近づくなと言っているだろう!」

一の顔を見上げれば言葉だけ私に投げて、明らかに不機嫌な顔で総司を睨みつけていた。


「一、大丈夫だから…」

逃れようとしても抱き寄せる力が一段と強くなる。

その様子をニヤニヤと見ている総司。



「一君てさ~。独…」


「おい、邪魔だ!どけ、総司」


「斎藤もマコも何いちゃついていやがる。仕事しろ、仕事」


「「土方さん!」」


一は慌てて腕を解放し、私もあたふたとしてしまう。

土方さんは眉間に深く皺を寄せてあからさまな溜め息を吐いた。



「やだなぁ、土方さん。せっかく一君からマコちゃんを奪おうとしてたのに」


「馬鹿か、てめぇは。マコは斎藤のもんだろうが。人の結婚式で、んなことやってんじゃねぇよ」


「だからいいんじゃないですか」


「言ってろ」

土方さんは総司の言葉に呆れたように言葉を零す。



「土方さん、こちらにお願いします」


「ああ」

サラサラと名前を書いていく土方さん。

『相変わらず綺麗な字だなぁ』なんて思いながらその字を見つめる。


「ありがとうございます」


「土方さん、会費をお願いしてもいいですか?」


「ああ」

筆を置いて上げた顔は怪訝な雰囲気は消えて、優しい面持ちとなっていた。

『仕事の時もこんな表情してくれればいいのになぁ』



「総司、お前もだ。払え」


「あ、覚えてた?」

一が目を細め、総司を見れば、総司は楽しそうにカラカラと笑う。


「当たり前だ。お前は二倍の金額を払え」


「ああ、それくらいが丁度いいな。総司には」

一の言葉に同意した土方さん。


「何それ」

ブツブツいいながらも受付を済ます二人。


『何だかんだで仲がいいですよね~』とか言ったらまた長くなるから言わないでおこう。





「じゃあ斎藤、マコ。また後でな」


「あ、土方さん、飲みすぎちゃダメですよ」


「上司に生意気言うようになったな。…後で相手しに来い。総司、行くぞ」

私が声をかければ、口角を上げてニヤリと笑った。


「えー…」

私は少し眉を下げて一応抵抗してみる。

土方さんてお酒呑むと絡み酒だし…。


「総司、さっさと行け。邪魔なだけだ」


「はいはい。じゃあまた後でね、マコちゃん」

ひらひらと手を振りながら渋々土方さんの後をついていく総司。


でも何処となく楽しそうだったのはこの場の雰囲気か、何かいたずらを思いついたか。。。





「…相変わらず、だね」


「そうだな」


「今日は皆集まるもんね~。楽しいことになりそう!明日休みでよかったね」

周りを見渡しながら一に声をかける。




「俺は気が気じゃないがな」


「ん?」


「…何でもない」