薄桜鬼・妄想現パロ【Step before the start of the love】#5 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

現パロ。


隊士?たちは美容師さん設定です。


キャラ崩壊あり。



それでも宜しければどうぞ。

















鍵を開けて…、誰もいない真っ暗な部屋。


ふうぅと大きな溜め息を一つ吐いて。


スイッチを押して、部屋の電気をつける。


エアコンをつけて、ソファに身を投げた。




『…時間が経つとダメになりそ。今電話しよ』


バッグから携帯を出して、メモリーから千景の番号を出してボタンを押す。




急に胸の奥とケータイを持つ手が震える。



コール音が…怖い。



何度か鳴って、ガチャと言う音に身体がビクンと跳ねた。



『…』


「…千景?」


「「ああ…、何だ」」

久しぶりに聞いた声。


変わらず感情が出にくい声だけど、付き合っていくうちにわかってきた声。


『ああ、機嫌悪い…。あの人といるのかな…』


私は携帯を持っていない手を膝の上できゅっと握る。



「あのね、話があるの。…時間、もらえないかな」

声が、震える。


「「…何の話だ」」


「大事な話」

耳元で千景の大きな溜め息が聞こえる。



「「…日曜夜なら空いている。そっちに行ってやる」」


「…分かった。じゃあお願いね」

『ピ』とボタンを押して電話を切る。



また一つ大きな溜め息を吐く。



『これでいい』


立ち上がってコートを脱ぐ。



ふと目に入った鏡。


覗いて今日切ってもらった自分の髪型を見れば思い出す原田さんの笑顔。



「…原田さん、ありがと」

一人呟いて、髪を撫でた。









日曜。

夜の8時過ぎ。


インターフォンの音が部屋に響く。


覗き穴から見るとそこには千景がいた。



ガチャリと鍵を開けて、扉を開ける。



「…」

私を見て、少し眉を上げている千景。


「…久しぶり…。……何?」

じっと私の顔を見る千景に問いかける。


「…何でもない」

目をそらした千景。


スゥと入ってくる冷たい風に身体が震える。


「…入って。寒いから」

千景を入れて、玄関を閉める。



キッチンに向かって、千景に背を向けながら声をかける。


「ソファ座ってて。紅茶でも入れるから」

お湯を沸かそうとケトルに水を入れようとすると、後ろから抱きしめられた。


「キャ!ちょ、止めて!」


「髪を切ったのだな…。俺に構ってほしいアピールか?」

耳元で囁いたかと思えば、首筋に走る千景の舌。


「違っ…!」

ケトルを置いて、否定しようとすれば身体を反転させられて強引に唇を奪われる。


舌が口内に侵入してくると同時に、千景の冷たい手がお腹から胸に上がってきて強く胸を揉む。


股に足が割り込んできて腰で私をキッチンに押し付ける。


何度も抱かれた身体が反応してしまう。



『…っ!流される…!…ダメ…っ!』

私は思い切り千景の胸を押した。


「止めてって言ってるでしょ?!!」


「俺が抱きたいんだ。何が悪い」

睨みつける私に不敵に笑う千景。


その表情に私の中で何かが弾けた。



「あったま来た!!もういい!ここで言う!!…金曜、何してたの?」


「…取引先と飲むと返信したはずだが」


「貴方は!取引先の女の人と路上でキスするの?!」

声を荒げて千景を睨みつける。


千景は軽く目を見開いた。



「…見てたのか」


「…しっかりと見させていただきました」


「…そうか」


「別れましょ?どうせ前から浮気してたんでしょ?!わかってたんだから!!
貴方の部屋にある私のものは全部捨てておいて。
話はそれだけです。帰って!!」


「…美奏、髪を切ったのだな」


『そんな目で見ないで!』


「人の話聞いてる?帰ってよ!!」

目を逸らして言葉だけを投げる。


「…美奏」

『そんな声で呼ばないでよ…』

私は唇を噛んだ。



「何よ!別れるって言ってんでしょ?意味分かってる?!」

再び睨みつけた私を千景は見据えている。


「…ああ、別れてやるから最後に抱かせろ」

その言葉に私は目を見開いた。


「ふっざけないでよ!!馬鹿にしないで!!髪の毛切ったくらいで盛ってんじゃないわよ!」

それでも立ち尽くす千景に私は捲くし立てる。


「帰って!!早く帰ってよ!!!」



千景は何も言わず玄関から出て行く。


出て行ってすぐに鍵を閉めた。



『サイッテー…。別れて正解だ、あんな男』







それでも。



それでも…時間が流れ始めれば。



頭に過ぎるのは千景と過ごした楽しかった日々。


出会った頃のことや、付き合い始めた日のこと…。


旅行先の出来事…。


『そっか…。もうすぐ付き合って1年だったんだ…』



『涙が出るってことは…、未練がどこかにあるのかな…』


私は溢れ出てくる涙を止めることは出来なかった。







翌朝の月曜。




起きて鏡を見ると酷い顔だった。


大きく溜め息を吐く。



『髪は可愛くしてもらったのに、こんな顔じゃ台無しだな…』


会社には休みを申請した。




『これって失恋休暇ってやつだ…』


ちょっと自分自身を笑いながら、またベッドに横になって目を閉じた。












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ちー様の元ネタは明石家のさんちゃんですw


確かね、フ●の27時間テ●ビの中●君とのコーナーで言ってた気がするw


昔、彼女に別れを告げられて「お願いやから最後に一回やらせてくれ」って

やったんだってwww


まぁ、ちー様ならアリかなと思って使わせてもらいましたw

このちー様は未遂だったけどw


ちー様、ちー様贔屓な方、すみませんm(_ _ )m


でもちー様言い訳しなかったでしょ?それがいい←







みふゆ