「今日は大掃除だ!」
という局長の号令の元、皆めんどくさそうな顔をしつつも、役割分担を決め、大掃除を始める。
そのうち、太陽に雲がかかり辺りはいっぺんに冷え込みだした。
やはり年末ともなれば寒さも厳しい。
そんな時、まだお仕事をされている副長が部屋から出、庭に出て空を仰いでいる。
皆、何事かと思い、副長を見ていた。
すぅっと息を吸い込んだ副長。
「晴れやがれ!!」
と空に向かって一喝した。
その様に皆、呆然とするも、
総司や平助が腹を抱えて笑い始めた。
。。。わかっていない。
これは副長の皆への気遣いなのだ。
晴れていないと皆の掃除もはかどらぬ。
寒さで手がかじかんでは拭き掃除も億劫となる。
ああ、何と心優しい副長であろうか。
俺は胸に熱いものが込み上げてきた。
来年もやはり副長についていくべきだ。
この方に来年も誠心誠意尽くすことをここに誓おう。
副長は笑う総司や平助を睨む。
「さみぃんだよっ!!!!!」
。。。
はっ!!!
俺としたことが。
よし、すぐにでも俺の部屋の火鉢を副長の部屋に届けよう。
熱い茶も届けねばならん。
「土方さんも掃除すればいいじゃないですか。身体も温まりますよ?
何なら掃除できるように僕が整えてあげましょうか?」
お忙しい副長に何を言う、総司!
「てめぇは昨日も俺の部屋を荒らしたばかりだろうがっ!!!」
総司っ!!おのれ。。。
「。。。千鶴、悪いが熱い茶を部屋まで頼む」
「はい!」
。。。くっ。
これは雪村の隊務。隊務なのだ。
俺は大掃除に勤しむだけだ。
これが俺の隊務なのだ!!!
「はーじーめーくーん」
「。。。何だ、平助」
「あのさ、ずっと一人で話してるけど大丈夫?」
「ああ、隊務だからな」
「。。。へぇ。。。」
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洗濯物干しながら浮かんだ話www
皆様、本年は大変お世話になりましたm(_ _ )m
来年もこんな
よろしくお願いします。
皆様、良いお年を。
みふゆ