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第1話はこちら→★
エリョ要素を含む内容となります。
苦手な方や18歳未満の方はお戻りください。
いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。
かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。
今宵、新撰組が集まっているのは知っていた。
土方、原田と身体を重ねた綺月はその集いにつかせてもらうのは気がひけて、
女将に頼み別の席についていた。
部屋を抜け出して所用を済ませて戻ろうとすると
新撰組の部屋から綺月の知らない芸妓姿の綺麗な若い娘が出てきた。
とても落ち着かない様子で戸を閉めて大きな溜め息を吐いた。
キョロキョロして何やら探す様子。
『…ああ、今日君菊が言ってた娘ね』
「もし、どうかしました?」
綺月が声をかける。
「あ、あの、君菊さんはどちらに…」
「君菊ならその隣の隣、廊下の隅の部屋に控えてるはずよ」
「そうですか。ありがとうございます!」
パッと弾けるように咲いた笑顔が眩しくて
思わず目を細めて笑みを浮かべていた。
「貴女…、お名前は?」
「…雪村千鶴です」
千鶴の元に寄り、手を取り、両の手で包む。
「大事にされてるのね」
口元に笑みを浮かべる。
「…?」
千鶴は訳がわからず綺月を見つめる。
『綺麗な人。。』
千鶴は頬を染めた。
「純粋なのね。そのままの貴女でいてね。自分を大事にして」
「?…はい」
いきなり伝えられた言葉に戸惑ったものの、応える千鶴。
「引き留めてごめんなさい。さぁ…」
すっと手を離す。
「はい…、あの、ありがとうございます」
少し頭を下げ、笑みを残しながら去っていく。
『可愛い娘』
笑みを浮かべながら後ろ姿を見つめる。
「みぃーつけた」
振り返るとそこには沖田がいた。
「沖田様…」
「久し振りだね。元気だった?」
「えぇ…」
綺月はスッと手を引かれ、斜め向かいの誰もいない部屋に連れられる。
「あのコに何か用だった、綺月ちゃん?」
口角を上げて問う沖田。
「ああ…、君菊を探してたみたいだったので教えてあげて…」
「とっても可愛らしい方だったから、自分を大事にしてねって伝えました」
千鶴の笑顔を思い出し、自然と笑みが零れた綺月。
「ふーん…。何でそんなことをあのコに言うの?」
「あの方は私が失ったものを沢山持ってる気がして…」
目を伏せがちに応える。
「へぇ…。僕は綺月ちゃんの方がいいけど」
「でも大事にされてるのでしょう?
廊下の影から私に厳しい視線を送られていた方はどなた?」
沖田を見上げてふわりと笑う。
「…気付いてたんだ」
眉を上げる沖田。
「あんな刺されそうな視線、気づかない方がおかしくなくて?」
「へぇ…。今日は何で僕達のところに来てないの?」
「…沖田様、私そろそろ席に戻らないと」
動こうとしたその時、壁に寄せられ、沖田の両腕が綺月を留める。
「行かせないって言ったら?」
「…いけない人」
少し眉根を寄せ、困ったように微笑む。
途端、引き寄せられ、強く抱き締められる。
「土方さんや左之さんが夢中になるわけだよね」
耳元で囁く声。
「…別の方かもしれないですよ?」
「キミ以外有り得ないよ」
沖田の顔が近づいてくる。
綺月の胸に広がるじんわりとした痛み。
『彼も新撰組…』
「沖田様。あの…私…」
「何?僕に迫られたら困るの?遊女なのに?」
拭っても拭いきれない自分にまとわりつく遊女という言葉。
土方と出会ってからこの言葉が纏わりつくたびに恨む自分。
唇と唇が触れ合う紙一重の距離。
「僕はキミが好きだよ?」
軽く触れるだけの口付け。
「…初耳です」
「あれから会うのが初めてだからね?」
「席に戻るなら紅は残しておかないとね」
そういって舌を突き出してくる。
その様に聞こえない溜め息を吐いて、綺月も合わせるように口に触れないように舌を出して
チロチロと舌を絡める。
舌を伝って唾液が運ばれ、綺月はそれをコクリと飲み干す。
沖田が首筋に口付けを落としたかと思えば、
舌が左耳の縁をなぞっていき、右耳を左手が弄ぶ。
「ん…やぁ…」
「やっぱり耳が弱いんだね」
口角を上げる。
「その席ってやっぱり戻らなきゃ駄目なの?」
「はい…」
「じゃあ乱すわけにはいかないね」
着物の合わせから右手を忍ばせて蜜処に指が触れる。
「…んっ…」
「毎晩誰かに抱かれているのに、飽きることなくすぐにこんなにも濡れるんだね。
いいモノ持ってるんだ」
指を2本入れて奥へ奥へと目指し、親指は強弱をつけて張りつめる蕾を攻めていく。
「…ん…あぁっ!」
「いい声で啼くんだね。あの二人が通うわけだ」
ニヤリと笑い、見下ろす瞳。
「堪んないね、その顔。もっと啼いてごらん?あの二人が飛び込んでくるかもよ?どうする?」
攻め立てる指。綺月は吐息を漏らしながら沖田の袖を掴む。
「ここで止めてもいいけど…それじゃあキミのここが疼いて他の誰かに抱かれたくなっちゃうね?」
『このままじゃ離してもらえない…』
綺月の右手が沖田のそそり立った自身を布越しに包んだ。
「…欲しいんでしょ?お願いしてごらん?」
「やっ…ぁ…」
自分が攻められているにも関わらず、沖田の自身を包んだまま、
手を上下に撫でていく。
「…何してんの…?」
「…ん…ぁ…」
「…我慢比べ…?」
綺月の指が沖田の自身の頭を刺激していく。
「……はぁ…」
「…はっ…。僕の負けでいいや…」
沖田は自身を素早く取り出し、
綺月の左足を持ち上げ、蜜処に自身を捩じ込んだ。
「んあぁっ!」
「…くっ…!」
互いが濡れた息を漏らす。
「あの二人が虜になるわけだ。何、この締め付け…。生娘じゃあるまいし…。
キミって凄いんだ」
綺月が妖しげにうっすらと笑みを浮かべ、
それを見た沖田の自身は更に硬さと質量を増した。
ゆっくりとした突き上げる動きは瞬く間に早くなり
暗い部屋の中に、液音と突き上げられる音と二人の荒い吐息が響く。
「…イクよ…っ…」
「…はぃ…」
登り詰めた後、緩く抱き締めたまま、どちらともなく畳に座り込んだ。
呼吸を整えた綺月は立ち上がり乱れた着物を手早く直す。
「では…行きますね?」
「…余韻もあったもんじゃないね」
綺月を見上げて沖田は言葉を投げた。
「…ごめんなさい」
綺月が立ち去ろうとすると手を緩く引かれる。
沖田は綺月の手の甲に口付けを落とす。
「僕はね、島原通いなんてガラじゃないんだ。これがもう最後かもね」
綺月が沖田に近づいて膝をついた。
沖田の頬を両の手で包み、唇に軽い口付けを落とした。
「お身体ご自愛くださいませ」
「それから…ご自分の気持ちも大切にされて?
あの方がお好きなのでしょう?
気づかれていないわけではないと思いますけど」
「…」
その言葉にじわじわと目を見開く。
ふわりと笑い、部屋を出ていく綺月。
沖田は長い溜め息を吐く。
「僕の完敗かな…」
薄暗い部屋で一人呟いた。
「ああ、でもこのままキミを失うのは悔しい気がする…。キミを困らせてあげるよ」
壁にもたれてクスクスと笑った。
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えへw←
みふゆ