薄桜鬼・妄想小説【花吹雪】第13話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

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第1話はこちらから→


かなりのお目汚しです。

それでも宜しい方はどうぞ。














その後も沖田の体調は芳しくなく、

一ヶ月後、再び美桜は屯所を訪れた。

今度は沖田自ら土方に願い出た。





沖田の部屋へ千鶴に案内してもらっている時に

不意に風が止んだ。


美桜はふと庭を目にした。


そこにはこちらを見つめる美桜には見慣れぬ男の姿があった。



「迎えに来たぞ、我妻よ。

いつまでこんな虫けらの中にいる。

いい加減、俺の元に来い」


風間はいつものように千鶴に婚姻を迫るが

ふと千鶴の傍らにいる美桜に目をとめる。



「ほう…」


風間の口元に妖しい影が差す。



「女、名を何と申す」


「…」

美桜は状況が掴めず戸惑っていた。



「止めて下さい!風間さん!

美桜さんは関係ない方です」

千鶴は美桜を庇うように立つ。


「美桜か…。面白そうな人間だな。

決めた。今日はお前をもらっていこう。」


姿が消えたかと思えば美桜の隣に立ち、肩を抱いていた。


またすぐさま姿を消し、美桜と共に庭に戻る。


「美桜さんっ!」

「いやっ!」


『動けない。。。総司さんっ!』






沖田は遠くから美桜と千鶴の声を聞いた。


久しぶりに会う美桜。

身体を起こす沖田。


『美桜…早く会いたい…。迎えにいこうか』


立ち上がろうとしたその時、

聞き覚えのある低音の声が耳に入ってきた。


すぐさま刀を取り、部屋を出る。





「待て!」


駆けつけた沖田ににやりと笑う風間。


「総司さんっ!」



「ほう、お前の女か?悪いようにはせん」


「いつものように千鶴ちゃんを追いかけてきたかと思えば…。

人間の女にまで手を出すなんて、鬼も相手に不自由してるんだね」


「面白い遊びを思い付いたのでな」


「お前の遊び相手になるような娘じゃないよ」


「試してみなければわかるまい」


「…いい加減、離しなよ。気分が悪い」

睨み付ける沖田。


「弱い犬ほどよく吠える。そんな身体でどうする。お前は戦えるのか?」


「美桜を返せ!」


「力づくで奪えばよいだけだろう。どうした、来い」


風間に斬りかかる沖田。


刃と刃が激しくぶつかるが、

風間は片手で刀を裁いていく。


「緩いわ」


沖田は風間と距離を持たれてしまう。




争う声に幹部たちが駆けつけたが



「千鶴、また来る」


「総司さ…!」

風間とともに美桜は消えてしまっていた。




「くっそ…!僕のせいだ…僕が…」


地に膝をつけた沖田は拳を地に叩きつけた。








連れ去られた美桜は京に構える風間の屋敷にいた。


美桜は風間に仕える者たちに着替えさせられていた。


着替えの間、風間はぼんやりと庭を眺めていた。



何故、この女を連れてきたのか。

自身の問いかけに答えを見出せず、鼻で自分を嘲笑った。



風間は鬼をも引き付ける美桜の様に惹かれていることに気づかずにいた。


ただ「この女を傍に置いておきたい」と思い、

他に男がいようが、「この女が欲しい」と思ったのだった。




「ほう、それなりになるもんだな」

着飾った美桜に風間は満足そうだった。



「俺は鬼だ。お前たち虫けらとは身分が違う。

しかしお前は…面白そうな人間だ。俺が遊んでやろう。心配いらん。」


段々と近づいてくる風間。


「止めてください。来ないで!」

部屋の中を逃げる美桜。


「はん。鬼ごっことやらでもするつもりか?

なぁに、じきに千鶴も我妻としてここにくる。寂しくはなかろう。

お前の身体が疼けば、いつでも俺が慰めてやろう」


美桜の顎を持ち上げ、ニヤリと笑う。




襖が音もなく開く。


「風間。止めなさい。鬼の血が汚れます」

天霧が止めに入る。


「うるさい。たまの戯れくらいよかろう」


聞かない風間。



瞬間。


風間の脇差しを奪い

自身の喉元に宛がおうとする美桜。


しかし、途中風間に腕を持たれ止められる。

その力が強すぎて美桜は悲鳴をあげた。



「死ぬのは俺に抱かれてからでも遅くはない」


耳元で風間が囁いた。


首に風間の舌が奔る。

髪を引っ張られ、上を向いた美桜の口に舌を割り込ませる。



美桜の脳裏には連れ去られる瞬間の沖田の姿があった。


『総司さん、助けて…』





美桜の悲鳴は夕刻に沈み、闇に飲まれていった。









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






はい。第13話でした。


薄桜鬼には欠かせない存在のちー様登場でっす。


Sを描くのは苦手(というか書いたことないですしね)なんですが、

このお話ではSっ気なちー様でいきたいと思います。

(とか言いつつ、そこまでちー様出ない。。。はず)



ちー様を何処に出すのかを考えた時に、

「鬼も桜には見惚れるだろう」という勢いで

こういう登場となりました。


美桜ちゃん、大変です。身体が持ちません。

だって相手が鬼だもの。


ちー様、凄そうだもの。。。1日中やっちゃうよ?←www





「死ぬのは俺に抱かれてからでも遅くはない」


耳元で風間が囁いた。


首に風間の舌が奔る。

髪を引っ張られ、上を向いた美桜の口に舌を割り込ませる。



…ねえねえ、ちー様。

天霧まだいるよ?(・∀・)






さて。この小説も後半へと入ってきました。

もうしばらくお付き合いくださいね。


読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _ )m




【追記】



この小説には欠かせない枸杞さんがこの後のエリョを描いてくださってます。


が。


が。


私の注文は「鬼畜ちー様」でした。


見事に描いていただいてます。


感謝してもしきれません。


枸杞さんへの苦情は駄目ですよ。






おーーーーっし!!!


皆、覚悟はいいかっ!!



そして。18歳以下の方。


エリョというかS系が駄目な方は見ないで下さい。



18歳以下の方。

まだ大人の階段を飛び越してまで見なくていいから。ね。




それでは素敵すぎて大好きすぎる枸杞さんの描かれた

薄桜鬼・妄想小説【花吹雪】第13話 その後… をどうぞ。












みふゆ