もう1年前になりますが、妊娠9週目で稽留流産と診断されました。
当時の私は無知だったこともあり、妊娠さえすれば、必ず出産できるものだと思っていました。
しかし、現実には妊婦が10人いればその中の1〜2人は流産する可能性があると医者から言われ、なぜ自分がその1〜2人の確率の中に入ってしまったんだろう、お酒が好きだったから?今までの行いが悪かったから?母親になる資格がないから?
・・・いろんな考えがグルグルと頭の中を駆け巡りました。
流産が確定するまでの2週間は本当に長く感じました。
よく泣きもしたけど、これが現実の出来事とは思えなくて、なんだか夢みたいだなぁって。
ただ、手術は本当に怖かった。
中絶と同じ手術をするなんて・・・望んで授かった命を、中絶と同じ方法で処置するなんて・・・と。
だから、いろんな現実とあんまり向き合いたくなかったのです。
しかもその当時、【コウノトリ】というドラマが流行っていたこともあり、余計にいろいろと考えてしまい・・・。
妊娠に気付く少し前、私は新しい仕事(パート)を始めたばかりでした。
あるところから頼まれて、どうしても断れなくて短期のつもりで引き受けた仕事です。
その職場には、産休をとる職員さんの替わりに私が入ったわけですが、私が流産の手術を受けた1週間後、その人は同じ病院で出産したみたいです。
世の中って不公平だと、つくづく思いました。