父の葬儀の準備で、ああよかったなあと思ったことは、納棺をする前に湯灌をしてあげたことでした。
少し高かったけど、お風呂が大好きだった父の身体を、水の中できれいに洗ってあげました。
私は、生きていた時には入浴介助をやらせてくれなかった父のシャンプーをさせてもらいました。
気持ちよく、さっぱりした父の身体に、葬儀会社の人が死装束を着せてくれ、家族一人一人がお別れの気持ちを込めながら、旅支度の準備を整えてあげることができました。
悲しいことなのですが、作業をしながら亡くなったことをしみじみ納得するような、お別れの心づもりができました。
きれいに髪や顔を整えてもらい、穏やかな表情の父をみたからかもしれません。