しかしなかなか人間の奥深い欲望や汚れてしまった感覚に警鐘を鳴らす的なシーンもたくさんありました。
特に冬ノ助は地球でうまくやっていけてるようでそうではない。
その時折見せる彼の人間らしい劣等感と高等生物的な上から目線の言動。
そんな細かな演技を伊野尾くんが実に可愛らしく時にグロテスクに演じていました。
夏太郎はとにかく不器用だけどまっすぐ。
人間以上に人間臭い。
余貴美子さんとのシーンが秀逸で彼の良さはアウトローな余貴美子さんにしかなかなかわかってもらえなかった。
それが次第に周りに浸透していき、最後には見知らぬ女性の兄を亡くした過去すら浄化させた。
そこを戸塚くんが手探りで演じていました。
彼の迷いがそのまま夏太郎の迷いに見えて不思議なリンク感を体験しました。
最後は2人がまた人間の兄弟のように暮らせてほっこりと終わっていたのも良かったです。
言葉少ないのに沢山のことを教えられた気がするドラマでした。