2024年3月

イタリア旅行も9日目です。昨日に続き、今日もサレルノ郊外のホテル泊。大きい荷物を持たずに観光できる貴重な日です。今日の目的地はアマルフィ。

 

朝、ホテルで朝食。開始時刻の7時に行き、一番乗りかと思いきや、もう食べ始めている人もいました。

昨日の夜、ホテルの受付でバスについてもう一度聞いておきました。4番と9番のバスに乗れば良いと思っていましたが、バスは時間がいい加減だから勧めない、と。Cava駅まで歩いて、そこからサレルノまで行った方が良い、ということでした。

ホテルからCavaまでは1㎞くらいとのことなので、歩いていくと15分くらいで到着。すると、ちょうどバスが来て、Salernoと書いてあったので、飛び乗りました。なんと、4番か9番か分からないけれど、なかなか乗れなかった路線バスでした。ちょうどチケットも持っていたし、ほっと一安心。途中のバス停で乗り降りする人も結構いました。そして30分くらい乗り、Salerno駅の近くの海岸沿いのバス停で降りました。この場所じゃ、きのう駅で乗り場を探してもなかった訳です。

 

次はフェリー探しです。駅にチケット売り場があるとネットで見ていたので駅に向かって歩き出しましたが、港からすぐのところにフェリーのチケット売り場がありました。ここでも売っているならラッキーです。ちょうど、9時発のフェリーがあるということで、チケットを買いました。10ユーロでした。

アマルフィへはバスでも行けますが、せっかくなのでフェリーに乗りたかったのです。

Salernoの港

 

フェリーは乗客が少なく、一番上のデッキの席に着きました。晴れていて日差しも結構強い。フェリーが走り出すと風も冷たいけれど、とっても気持ち良い!

途中の港に1か所停まり、アマルフィまでは1時間もせずに着きました。

Amalfi

フェリーから見るアマルフィの街

 

アマルフィでどこに行くか、何の計画も立てていませんでした。

ただ、前の日は沢山歩いて長い一日でとっても疲れていたので、のんびりしたいと思っていました。

フェリーから降りると、帰りのチケットを売っていましたが、10時台と16時台の2便しかない、というのです。他のフェリー会社ならもっと沢山の便があったのかもしれませんが、よく分かりません。バスはどうかな、とバス乗り場に行くと、チケットを売っている係員がいて、かなり便も多いようだったので、乗るときにチケットを買うことにして、アマルフィの街に向かいました。

港沿いの道から入ると、レストランやお土産屋さんが沢山あり、ちょっと行くと大聖堂がありました。

大聖堂

 

とても素敵な外観です。階段を上がってみました。見学用の入り口は左の方にあるようでしたが、先に街を見て、戻ってから大聖堂を見学することにしました。階段を降りた広場にはカフェなどが並んでいて、ジェラート屋さんもありました。とっても美味しそうだったので、散策前の景気づけにジェラートを食べることにしました。お店には10種類以上のフレーバーが並んでいて、迷っていると、お店の人が「おすすめのコンビネーションはレモンとオレンジだよ」というので、それにしました。アマルフィといえばレモンなんですね。

イタリアで食べた中で一番大きなジェラートでした

 

これが、本当に美味しかったです。お店の前の椅子に座って、日向ぼっこをしながらジェラート。至福の時です。

 

アマルフィではお土産も探したかったので、ジェラートを食べ終わるとお店の前の道を海とは反対側に歩いて行きました。レストランや陶器のお店、Tシャツ屋さん、パスタなどの食材のお店など、沢山のお店が並んでいます。

パスタの材料などが売っているお店があったので、ハーブの小さな袋を一つ買いました。

陶器のお店が沢山あり、濃いブルーがとても素敵です。お皿もカップもいいなぁ。陶器のお店をあちこち見ながら進みました。

しばらく行くと、人通りもまばらになってきましたが、レストランなどはポツポツとあります。すると、右手に小さな工房のようなものがありました。覗いてみると、革製品を作っているようで、職人のおじいさんが作業をしていました。沢山のベルトが下がっていたので、家族のお土産に良いなぁ、と思い、1本買うことにしました。職人さんは少し英語を話す方でしたが、細かい話はなかなか通じず、私は翻訳アプリを使いながら話をしました。ベルトを選んだら長さを調節するよ、ということで、黒にブルーが入ったベルトを選びました。ウエストサイズの説明がなかな伝わらず大変でした。私のウェストでサイズを見て、もうちょっと小さく、という感じで穴を増やしてもらいました。「これ以上穴を増やすのは格好悪いからダメだ」と、一度金具を外して革を切って短くしてから、またベルトを完成させてくれました。職人さんのこだわりがあるんですね。素敵なベルトを買うことができました。

 

紙の博物館

お店を出て、もう少し坂を上がっていったところに、紙の博物館 Museo della carta Amalfi がありました。せっかくなので入ってみることにしました。ガイド付き、ガイド無しがありましたが、ガイド付きだと実際に機械を動かしたりするのが見られるというので、英語のガイド付きに。スタートまで少し時間があるから、紙に自由に書いてみてください、と小さな紙を渡され、万年筆とインクで文字を書いて遊んで待ちました。ガイドさんが来て、スタートしましょう、と。お客さんは私だけのようです。昔は紙を作っていた場所に案内され、昔の機械の説明を少し聞いたところで、中断。他のお客さんが加わり、私が聞いた説明の部分をめちゃくちゃ端折って、次の説明に。アマルフィの紙はコットンで作られています。手すき体験もさせてもらいました。手すきの段階ではグレーで全く綺麗ではないけれど、乾かすとクリーム色のような、暖かい色になるんですね。私は英語の説明がなんとなく分かったような、分からないような。でも、機械を実際に動かしてみてくれて、面白かったです。

ツアーが終わると、最初の受付け兼ショップに戻りました。私が試し書きした紙は、乾いたのでお土産にどうぞ、と下さいました。ショップにはレターセットや栞など、いろいろなものが売っていました。現在は、アマルフィ紙の工房は1か所のみ(この博物館ではない、別の場所)なんだそうです。

一緒にツアーに参加したイスラエル人のご夫婦と少しお喋りをして、別れました。

 

さっき来た道を戻ります。

革製品のお店で自分用のベルトも買えば良かったな、と思って立ち寄ってみると、お昼休みなのか閉まっていました。残念。

陶器のお店で気に入ったお店があったので、向かいました。La Cambusaというお店です。行きに立ち寄ったときに少しお店の方と話をしたので、覚えていてくれました。気になっていた食器を購入。Vietriという、アマルフィとサレルノの間にある街で作られている陶器です。日本に持ち帰ると話すと、プチプチでかなり厳重に包んでくれました。ちなみに、機内持ち込み荷物のバックパックに入れましたが、壊れることなく無事に持って帰ることができました。

 

それから、またブラブラと他のお店を覗きながら、大聖堂の広場に戻ってきました。大聖堂の中も見たいけれど、お腹も空いたし、ちょっと歩き疲れたなぁ、と思い、遅いランチのお店を探しました。海沿いの道に戻り、レストランに入りました。ガラス越しに外が見える席に。スパークリングワイン Prosecco とパスタを注文しました。

ワインと一緒にパンが出てきました。オリーブオイルをつけていただくパンが美味しい。

サーモンのラビオリ。

 

食後はマッキアート

 

どれも、とても美味しかった! お店を出ると、もうすぐ夕方の4時。大聖堂の見学はやめて、帰ることにしました。バス乗り場の人からSalerno行きのチケットを買い、少し海を眺めてからバスに乗りました。

今日はちゃんとホテルに帰れるかしら?と、バスの中でルートを調べていると、Salernoまで行かずに乗り換えられるらしい。それが、ちょうど陶器のお店で聞いたVietriでした。ちょうど良い、とVietriでバスを降りてみました。

 

Vietri

陶器のお店が沢山並んでいます。教会があるようなので、行ってみました。小さな街なのですぐ近くですが、ちょっと道が入り組んでいて、分かれ道に。犬の散歩をしているおじいさんに聞くと、道を教えてくれました。教会に着くと、残念ながら中には入れませんでした。「お祈りをする人以外は入らないでください」というようなことが書かれた紙が入り口に貼ってあったので。でも、素敵な建物でした。

 

来た道を戻ると、途中でカフェがありました。ホテルに戻ってから食べる夜おやつを買っていこうと思っていたので、覗いてみました。そういえば、ちゃんとしたティラミスを食べていないな、と思って聞いてみると、ここではティラミスではなくレモンケーキだ、というような話でした。レモンケーキはドーム型で、2種類ありました。お店の人がお勧めだというケーキを1つ、包んでもらいました。

それから、陶器のお店でお土産用の小物をちょっと買い足しました。少し暗くなり始めていたので、また迷ったら大変だ、とバスに乗ることにしました。バス停は少し歩いたところにありました。バス停の場所を訪ねた方がとても親切で、場所を説明した上、ご自分のスマホで目印の建物の写真を検索して見せてくれ、「この前がバス停だから、これを目印に探しなさい」と言ってくれました。

 

Vietriで有名な陶器の会社だそうです。とても面白いデザインの建物です。もう遅かったので閉まっていましたが、夜はライトアップしていて、それもまた綺麗でした。

この真ん前にバス停がありました。

 

20分ほどでバスがやってきました。今度は無事にホテルの近くのバス停で降りることができました。

 

夜、ホテルの部屋で、カフェオレと一緒にさっき買ったレモンケーキを食べました。ちょっとクリームがとれてしまいましたが。。。

さっぱりしていて美味しいケーキでした。かなり大きくて、またまたお腹いっぱい。