2024年3月

 

イタリア旅行7日目、ナポリ2日目。

ナポリは2泊なので、市内を観光するのはこの日だけ。前日にどこに行くかを調べておきました。朝、ホテルの受付の女性が詳しく教えてくれたので、地下鉄でToledo駅まで行くことにしました。Toledo通りはお店も沢山あるよ、と。

 

ナポリのホテルは朝食付きだったので、野菜とフルーツたっぷりの朝ごはん。友人たちは前日遅く到着したこともあり、勿論まだ寝ています。ナポリの観光の予定だから、どこかで会えるかも、と私は先に朝食を済ませて出かけました。

 

Garibaldi駅から地下鉄でToledo駅へ。降りると、沢山の人で賑わっています。

ブランドショップ、食べ物屋さん、など、いろいろあります。

お店は帰りに見ることにして、まずは目的地の王宮に向かいました。

この日の目的は、王宮と、その先の海を見に行くこと。

 

ナポリ王宮 Palazzo Reale

 

王宮の前は広場になっています。

朝早いからか、それほど人もいません。

チケットを買い、王宮に入りました。王宮の大理石のエントランスは、とても素晴らしいです。そして、王宮内を進むと、どのお部屋もとっても素敵です。

ちょうど、小学生の社会科見学のグループがいて、子供たち用に劇をやっていました。便乗してしばらく見ていました。子供たちが当時の貴族の挨拶の仕方を教わったりしていて、とても可愛かったです。

少し先の部屋に進むと、その小学生たちの到着を待っている王様の格好をした人がいました。こんな社会科見学、楽しそうで良いなぁ。

 

ここの王宮は本当に素晴らしかった。ナポリに行く人がいたらぜひお勧めしたいです。

 

カルーソー博物館

そして、王宮のチケットで入場できる場所がもう1つ。エンリコ・カルーソー博物館です。王宮の中の見学ルートからは一度外に出ますが、王宮の一部にある小さな博物館です。私はその存在も知らなかったのですが、行ってみたら予想以上でとても気に入りました。というのも、ナポリの民謡を始め、プッチーニやヴェルディの曲など、テノール歌手であるカルーソーの録音が聴けるのです。

入り口で、「オーディオガイドも無料で付いているけれど、イタリア語?英語?」と聞かれました。専門的な内容だと英語でもどのくらい理解できるかしら。。。と思ってガイド無しで良いかと思いましたが、受付の人が、「言葉が理解できなくても音楽を聴けますよ」と説明してくれたので、英語のガイドを借りました。この時にパスポートを預けました。

ヘッドフォンをつけて中に入ると、最初はカルーソーのヒストリーの説明があります。BGMにカルーソーの歌も流れています。部屋というほどの区切りもない3つか4つのスペースが続いていて、それぞれのスペースに入るごとに自動でオーディオの説明が始まります。

カルーソーさんについては詳しく知らなかったので、説明を全部聞きました。

その奥には、昔の蓄音機などが展示されています。壁にレコードが飾られていて、それぞれオーディーガイドのスマホみたいな機器のほうをタッチすると、曲が聴けます。これが楽しくて全部順番に聴いていると、あっという間に時間が過ぎます。壁だけでなくテーブルのほうにも曲を選んで聴ける場所がありました。

あと、カルーソーさんはイラストも上手で、たくさん展示してありました。

おそらく1時間以上は居たと思います。ここは面白かったです。

 

サンタルチア港の散歩

もうお昼を過ぎていたと思います。港に向かいました。

お天気も良くて、空もとても綺麗です。

本当は卵城に行きたかったのですが、前日にネットで調べたら閉館中となっていました。外観だけでも見ておこうかと思い、そちらに向かいました。

卵城

 

もう少し近づいて見てみようと、卵城の左側に沿って歩いてみました。お洒落なレストランがいくつもあります。残念ながら、卵城が閉鎖しているからなのか、お客さんは少な目でした。

私のように散歩がてら歩いている人は結構いました。卵城の横で、これ以上進めないところまで来ると、工事をしていました。イタリアは遺跡や文化財が多いだけあり、補修工事をしている場所はあちらこちらで見かけます。閉館も仕方ありません。すると、私のすぐ後ろにいたイタリア人のご高齢の方々のグループに声を掛けられました。「今日は閉館だよ」というようなことを言っていました。7~8人のグループでしたが、そのうちの1人のおじいさんが英語で話しかけてきて、日本人だと言ったら日本に仕事で行った時の思い出をいろいろ聞かせて下さいました。2度ほど出張で行ったそうですが、日本はすばらしい、と何度も仰います。閉館のことをもう一度教えてくれて、「ありがとう」と言ってさよならかと思いきや、「一緒に歩きましょう」と誘っていただき、イタリア人グループと一緒にしばらく港沿いを散歩しました。ミラノ近郊から来ている人たちで、鉄道よりも飛行機のほうが安いし早いんだよ、ということで空路で来たと言っていました。ここで自分の親ほどの年齢の方々と一緒に散歩するとは予想外でしたが、楽しい時間を過ごしました。

 

道路のところまで戻り、おじいさん達と別れました。

道路沿いには素敵なホテルが並んでいます。ちょっと高級そうだな、と思いましたが、後で調べたら1泊7万円とか、それ以上でした。次はこんなところに泊まりたい。でも、たとえ円高になったとしても無理かも…。

 

メインストリートから少し外れた道を内陸に向けて歩きます。レストランなどはいくつもありました。そろそろお腹が空いてきました。昨日のピザが美味しかったので、それならマルゲリータピザの食べ比べだわ、と思ってネットで調べると、少し先にピザ屋があるので行ってみることにしました。

 

ピザランチ

王宮の前の広場近くまで戻り、その脇を少し進んで階段を上ると、道は細く普通の住宅街のようで、レストランなどなさそうでしたが、スマホの地図を信じて進むと、ありました。Pizzeria Paviaという小さなお店です。私の他に観光客が何組かいましたが、少し遅い時間だった(たぶん3時頃)からか、すぐに席に案内されました。

ここのピザも大きい。昨日のピザに比べるとガッチリしている感じ。とにかく、このピザもとても美味しかった。この時はとても空腹だったのでほぼ完食。

 

次に、サン・カルロ歌劇場を見たかったので行ってみましたが、その日の見学はもうない、とのことでしたので、残念でしたが外観を見てから、ヌオヴォ城に行ってみました。中は美術館になっていました。

ヌオヴォ城からの眺め

 

トレド通りのほうに戻ろうと歩き始めました。途中、大きなショッピングモールもありました。

地下鉄の駅に向かって、トレド通りを歩きます。

すると、またしても美味しそうなお菓子のお店が。Sfogliatellaのお店でした。Cuore Di Sfogliatellaというお店です。ショーケースを見ると、前日に食べたクッキー生地とは違う、パイのような層になったものが並んでいます。昨日売り切れていたのはこのタイプかもしれない、と思い、おやつ用に買うことにしました。「リコッタとオレンジ」というのが美味しそうだったので購入。これも結構大きい。(夜に食べたら、周りはサクサク、クリームは甘くなくて、とーっても美味しかった!)

そして、地下鉄に乗ってGaribaldi駅に戻りました。

 

翌日はサレルノに行く途中でポンペイを観光する予定でしたが、調べても行き方がよく分からないし(路線がいくつかある)、荷物をどうするか考えていたので、駅の観光案内所に寄ってみました。前日とは別の女性がいて、私が日本人だと分かると日本語で話し出したのです。留学していたそうで、とても丁寧な日本語を話す方でした。そして、電車の路線の説明から始まり、荷物預りのことまで、とても細かく丁寧に説明してくれました。おかげで、翌日の目途が立ちました。