「写真家、ハービー・山口さんの作品に1970~80年代にパンクロックで一世を風靡した英国のミュージシャン、ジョー・ストラマーさんを写した一枚がある。当時、英国で暮らしていた山口さんは偶然、ジョーさんと同じ電車に乗り合わせた。遠慮がちに声を掛けて撮らせて貰うと、ジョーさんは『撮りたいものは全部撮れ。それがパンクだ』と言葉を残して降りていったという。」

 

上記の文章は、佐藤優樹さんの3回目のヤンタン放送日の二日後に掲載された某地方紙のコラムからの抜粋となりますが、私は思いがけず目にしたジョー・ストラマーに関する記事に雷に打たれような衝撃を受けます。これまで佐藤さんに抱いていた漠然としたイメージは、彼が写真家に告げたとされる一言によって実像を結びます。もちろん執筆者は佐藤さんのヤンタン出演を意図して書いた筈もないだろうし、そもそも彼女の存在すら認識していないのだろうけれど、私はこの時真紅の衣装を身に纏い、ステージの中央でゆっくりと右手を振り上げる姿を想起せざるを得なくなるのです・・・。

 

今回の放送に関しては、もう既にたくさんの方々が言及されていらっしゃるところですが、佐藤オタを自認する当方も遅ればせながら少しだけコメントさせて頂くと、前2回とは異なり、たぶん彼女自身がさんまさんという偉大なる大御所に慣れた様子でかなり落ち着いて会話できたのだろうと思います。その代わり大笑いとなる場面は少なかったようで、比較すると面白味に欠けるような印象を受けるところですが、ネットニュースに彼女の水着発言が掲載されているところを見ると、世間に対するインパクトはある程度あったことになるのでしょう。それはそれで、彼女のヤンタン出演はモーニング娘。の認知度を向上させる意味で大きな効果をもたらしたわけですが、今回の放送について当ブログで取り上げたいのは、彼女の次の発言となります。

 

佐藤さんのモーニング娘。同期飯窪春菜さんは昨年末モーニング娘。を卒業し、既にOGとなっています。また工藤遥さんはその前年に卒業しており、現在残っている同期メンバーは、石田亜佑美さんだけとなっているのですが、話題はこの同期との関係性についてとなります。

 

佐藤「たぶん同期じゃなかったら、普通に楽しい。だから、『同期』が邪魔してる。同期って良くも悪くもって感じ、なんかどぅーのことに関してもそうだし、メンバーとなると知り過ぎちゃう部分もあるし・・・」

さんま「え?でも一緒やろ、先輩も後輩も。同期は特に知りすぎんの?」

飯窪「うん。同期は特にって感じしますね」

さんま「あっそういう感じやのか」

佐藤「別に仲良くならなくてもいいのに仲良くなろうとしちゃうから・・・」

さんま「そりゃそうやメンバーやからな」

佐藤「そう。だから変なものが生まれちゃうんですよ」

さんま「あっお前は仲良くなりたくないのか、別に」

佐藤「私は別に、来たら別に仲良くなるし、私から仲良くなろうというよりは、ほとんど優樹、みんなのこと大好きタイプなんで」

さんま「お前はホンマはみんなのこと大好きなのか?」

佐藤「大好きです、みんな」

さんま「でも、偶然にもみんなが大嫌いやねんな?お前のこと」

佐藤「あっそうそうそうそう、そんな感じ」

さんま「そうそうそうそう、残念」

佐藤「ザッツライツ!」

飯窪「ザッツライツ・・・」

さんま「なにがザッツライツや、アホ」

佐藤「でも、嫌われるのも別に怖くないんです、私は」

さんま「うん分かる。お前平気やな」

佐藤「はい」

さんま「でも意外とひとりで泣いてるんじゃないの?」

佐藤「泣くことはないです」

さんま「うそ?」

佐藤「はい」

さんま「強いねんな~お前」

佐藤「泣くことはないですけど、相手が傷ついてないかだけが、すごい心配」

さんま「ガハハハ~」

佐藤「なんか分かります?」

さんま「分かる。心配やねんて・・・ハハハ」

佐藤「なんか~そう別に、まーのこと悪いふうに見られててもいいし・・・」

さんま「ほう」

佐藤「悪いふうに言っててもいいけど、そのあなたが傷ついてないかが、大丈夫かなって他人に思っちゃいます」

さんま「えらいな~お前、傷つけといてそこまで心配すんの」

飯窪「心配かな?フォローがないから」

さんま「お前すごいな、あれやな、お医者さんやのにケガさして治療するようなもんやな」

佐藤「ハハハ、そんな感じです。しかも優樹の場合、わざとじゃなくて、いつの間にか、日に日になんで」

 

まあ、こんなふうにさんまさんと佐藤さんの会話の応酬が、1時間半にわたって繰り広げられるのですが・・・もういい加減まとめに入りましょう。えーっと、コラムの方に戻りまして、写真家はジョー・ストラマーの生き様に「本当のパンクの精神は妥協せずに生きること」であると語り、新社会人に向けて彼の言葉を借り「今しかできないこと、自分しかできないことを始めよう」と結びます。つまり私が言いたいことは、他人の目ばかり気にしてちゃなんにもできないということです。自分の信じた道を自分の思い通りに歩んでいけばいいのです。これは、私が佐藤さんに対し、最初に、今から4年前に抱いたイメージそのものなのです。