今回のネタは、前回の続きというわけでございまして、信州は野沢温泉にて開催されましたハーフマラソン大会の最終編をお届けしようと思います。

 

まあ結果から申し上げると、記録的には過去最高タイムを出すことができたのですが、なにせ今回が第2回目ですから、単純に前回よりも良かっただけの話です。しかもその第1回ハーフマラソン大会というのは、灼熱地獄の炎天下でほとんど水分補給できないまま最終的にはゴール手前で座り込んでしまう始末であったので、そりゃそれよりは良くなるでしょうってことです。さらに今回は、野沢温泉からずっと下ったところにゴール地点があり、このタイムは本当に記録として保管していいものかどうか悩むところです。それでも私が泊まった宿の主人に言わせれば、上りよりも下りの方が筋肉を疲労するそうで、だったら一応はこのタイムを最高記録とするべきなのでしょうけど、そうするともう二度とそれ以上のタイムを出すことは困難になってしまうという危険性も出てきます。勝手にしろって話ですね。

 

ところで、今回の大会ではちょっとしたエピソードがございました。例の民宿の先代と75歳の我がライバルとのその後の話です。ゴールした後、先代が車で待っているのでそれに乗って民宿に戻り、温泉に入ってみんなで蕎麦を食べようなんて約束していたんですね。だから私、フィニッシュしてから荷物を取って着替え、ゴールあたりでずっと待ってたんです。ところがですね、どうやらライバルと入れ違いになったようで、待てど暮らせど会えないんです。そうやっているうちにあれはただのリップサービスであって、このまま帰っちゃっていいのではという考えが出てきます。だってすぐそばが新幹線駅なんですから、民宿に戻っても結局トンボ帰りしないといけないんです。しかしここで私は重大なことを思い出します。まだ民宿代払ってない。そうなんです。私民宿に帰ってくるつもりだったから「いってきます」と挨拶したし、先代も「いってらっしゃい」と答えたのです。だから当然そこでお代を払うのはおかしい話で、なにはともあれなんとしてでも先代と連絡を取らなきゃいけないのです。

 

そして私は民宿に連絡し、先代の携帯電話を聞き、なんとか合流できたのですが、車中、先代は「ゴメンゴメン、待ち合わせ場所言ってなかったね。誰か言ってるだろうと思って結局誰も言ってなかった。もう帰っちゃったのかなあって話してたんだよ」なんておっしゃってました。その後私は民宿に戻り、温泉につかり、ざる蕎麦をたらふく食べ、そしてライバルさんとそのお友達に新幹線駅まで送ってもらい、もう至れり尽くせりの温泉旅行となったのでした。

 

P.S.民宿には、地元の名産品を送っておきました。