最近のスマホアプリというヤツは、色々と趣向を凝らしているようで、私の心を誠に上手にくすぐると言いましょうか、なんともはや上手く出来たものだと感心することしきりでございます。なんの話か申し上げると、ランニングアプリなのですが、ここ2週間ばかり全く使っていない状態が続いておりまして、そうするとこんなメッセージがスマホに送られてくるのです。「昨日、走るって言ってませんでした?」と。いえ・・・別にそんなこと言ってませんけどって思わず答えてしまうわけなのですが、ところがですね。そうやってよく分からない会話であっても不思議なことに「走らないと・・・」なんて気持ちになっちゃうわけなのです。
もっとも実際はサボっていたわけでもなんでもなくて、単純に仕事が鬼のように忙しく、もうホントそれどころじゃないのです。もう土日、お盆休み全て返上で、もちろんスポーツジムも同様に行くことができず、つまり2週間ずっと全くトレーニングをしていないのです。そしてそうこうしているうちに、8月の大会の日になるわけですが、それがまあ今日だったわけでして、果たして私はその大会をどうしたのかというと・・・なんとちゃっかり参加してきたのです。朝早く起きて、高速をひとっ飛びで会場入りし、標高差100mのクロスカントリーコース10kmを走り、参加賞のひとつである温泉無料券で汗を洗い流し、またまた高速で戻って会社へ行き、ちゃーんと仕事もこなしてきました。
本当言うと、最後の最後まで大会に出るか、仕事に行くかで迷っていて、そんな時にくだんのメッセージがスマホに流れてきたんですね。で、決めたというわけなのですが、いやホント参加してよかった!やっぱ大会っていいですね。別に走ること自体楽しくてしょうがないってことでもないのですが、大会はいい。もう心に決めた瞬間から楽しくなっちゃって、ウキウキワクワク状態なのです。まったくもって高揚感がハンパないのです。そして会場入りすると、みんなが集まっているのです。何を好き好んで標高差100mのクロスカントリーコースを走ろうというのか、しかもお金を払ってまで、貴重な休日の時間を使ってまで、まったく変わりもんの集まりです。ホントにスタート直前まで、もう嬉しくて嬉しくてって感じでした。で、レース中はというと、それは正直言ってツライの一言に尽きるでしょう。しかし、ゴールした時の達成感はこの上ないのです。それから大会が終了した後、会場近くの温泉旅館に参加者がどっと押し寄せるのですが、露天風呂なんかに浸かっているとそこかしこでマラソン談義が始まるんですね。まあ他愛のない会話なんですが、これがまた聞いているだけで感無量となるのです。
きっとハロオタの皆様方もコンサートの後なんかに、こんな感じで会話に花を咲かせているのでしょう、と想像してみるのですが・・・ところで私が仕事にかまけている間に飯窪春菜さんが卒業を発表されたようですね。掲示板なんかでは、前々から工藤遥さん、尾形春水さん、と来れば次は飯窪さんだろうなんてまことしやかに囁かれ、まあ年齢的なこともあって、たぶんそういうこともあるのだろうななんて思っていたものですが、まさかホントに本当になるなんてというのが偽らざるところです。
とりわけ発表後の翌日、地元一般紙の朝刊芸能面に飯窪さんのカラー写真が結構大きめに出ていて、モーニング娘。に対する世間の認知度は、まだまだ廃れていないのか、はたまたV字回復がホンモノになってきているのか、それとも20周年記念特需なのか、いやひょっとしたらDA PUMPのU.S.A.で盛り上がってきているのか、なんてちょっとその扱いに喜んでみたりするのですが、でも彼女の写真を見ているうちになんだか寂しい気持ちが満ちてきます。するといつかの舞台稽古中に飯窪さんと工藤さんがラジオ収録のため途中退出することに対し、佐藤優樹さんが「はるなん行っちゃうの?どぅーも行っちゃうの?」と言っていたことが思い出され、4人で10期だったのがとうとう石田亜佑美さんとふたりっきりになってしまうことを考えると実に感慨深い気持ちになってくるのです。
やはりモーニング娘。とは、こうして卒業と加入を繰り返していく存在なんだと改めて思うわけでありまして、もうここまで来れば彼女達の属性は「アイドルグループ」などという蓮っ葉な表現はまったくふさわしくなく、それは先日譜久村聖さんが「ただの女の子集団にはしたくない」と話していたとおりであり、だからといってダンスグループなどでももちろんなく、もはやそういった枠組みを超越した「機関」という意のインスティトゥーションが適当なのではないかとテキトーに考えてみるのですが・・・ともかく、はるなんの輝かしい未来に花束を!