今度の日曜日に友人と久し振りに山へ行こうということになりまして、もっとも体力的には日頃のランニングによってかなり自信をつけているので、もう何処だって行けるような気になっているのですが、一方、その友人も毎週末ソロ登山を重ねていて、先日などは標高差1,300mの28kmを15時間かけて踏破したとのことで、彼の実力はもう完全に初級者レベルを遥かに凌駕しているようです。

 

というわけで、今回の山行は雪渓の急登が結構続く体力、技術、危険の項目全てが最高グレードのコースを選んでしまうのですが、登山ガイドには「上級者の同伴が必要」と書いてあります。そのことを友人に告げると、彼はこう答えます。「ここに上級者がいる」と。

 

とにかくこれまでのハイキングとはわけが違うので、全ての装備品を見直し、できるだけの軽量化を図るべく登山用品店でシュラフ、エアマット、雨具を買い変えます。これに従来のリュックとツェルト、軽アイゼンを加え、基本装備はこれでOK。食事や非常食もコンパクトに収め、もちろんそんな頂上レストランなどと言ってパンを焼いたり、パスタを茹でたりなんて悠長なことは致しません。

 

しかし・・・相当ヤバイ状況が待ち受けているというのに、もうなんだかワクワクしちゃっているのは、やはり心のどこかで危険を求めているのか、それとも雲上の桃源郷とも言うべき絶景を楽しみにしているのでしょうか。

 

山登りをする方ならお分かりになると思いますが、だいたい標高2,000mくらいになると森林限界を超え、周りの風景が一変するんです。それで天気が良くて、青い空に北アルプスの大パノラマが一望できると、そうですね・・・この前の冬ハローの「ドキドキベイビー」で佐藤優樹さんが歌った「こんな場所あったんだね」って感じになるのです。ぜひ彼女にもその世界を体験してもらいたい!