王政は大別して二種類ある。
ひとつは立憲君主制。
憲法によって君主の権力が制限されている。
制限されているとはいえ
憲法自体が王の権力を強く認めているところもあり
必ずしも王の権力が弱いとは限らない。
もう一つが絶対君主制。
君主が政治の全権をにぎっており
自由に権力を振るう政治形態である。
当然政治への介入が大きいため
独裁となりうる。
下記の世界地図の色分けは
立憲君主制のと絶対君主制と
中間的な国を分けて表した物です!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240626/04/mhkahakkinen9899/d1/0b/j/o0553022115456003201.jpg?caw=800)
中東の王国は
絶対君主制の国が目立つ。
旧イギリス植民地であった国が
王国として残っていることが多い。
君主の権力が強い国ばかりではあるが
国家としては安定している所が多い。
ヨルダンは立憲君主制。
一般人に紛れて国民の生の声を聞いたりするため
信頼されている王。
政治の介入は多少。不敬罪がある。
サウジアラビアは絶対君主制。
独裁政治である。
クウェートは立憲君主制。
立憲君主制ながら権限が強い。
バーレーンは立憲君主制。
王の権限は強い。
カタールは絶対君主制。
政治への介入も多い。
UAEは絶対君主制。
7つの首長国の連邦である。
アブダビの首長が大統領を兼任。
各国の首長は絶対君主制で統治されている。
アジア・オセアニアの国王は
日本は立憲君主制。
政治介入は一切禁止されている。
一切禁止されている君主は日本だけ。
世界で唯一称号が「エンペラー」。
皇が付くのは
「エンペラー」と呼ばれる。
昔の中国も皇帝
「エンペラー」と呼ばれていた。
神武天皇から126代目が令和の徳仁天皇。
立憲君主制に分類されるが
天皇は君主ではなく象徴である。
ブータンは立憲君主制。
2008年までは絶対君主制だった。
多少政治介入は許されている。
タイは立憲君主制。
2017年の新憲法で政治への介入権限が強くなった。プミポン元国王は絶大な人気を誇った。
カンボジアは立憲君主制。
政治介入あり。
マレーシアは立憲君主制。
王の権力は象徴的なもの。
ブルネイは立憲君主制だが
絶対君主制に近い権力を持っている。
トンガは立憲君主制。
国王の権力は強いが近年は民主化の動きがある。
イギリス連邦に加盟しているが
1845年に王室が独自に存在している。
ヨーロッパの国王は
ヨーロッパの王国と公国は合わせて10ヶ国。
オランダは立憲君主制。
政治介入はなし。
日本の皇室とも交流が盛ん。
ベルギーは立憲君主制。
しかしながら
憲法の中では立法権や行政権が与えられている。
ルクセンブルクは立憲君主制。
内閣とともに行政権を持つ。
世界で唯一の「大公」の称号を継ぐ。
女性でも大公の称号を継ぐことができる。
スペインは立憲君主制。
政治介入はなし。
モナコは立憲君主制。
政治介入は多少あり。
リヒテンシュタインは絶対君主制ではある。
しかし
政治の執務能力がないと
判断されたら停止され
三権分立などがなされており
立憲君主制に分類されることもある。
政治的権力は大きい。
銀行やワイナリーを持つ。
現時点では男性が公位を継承する世襲制。
ノルウェは立憲君主制。
政治介入はない。
スウェーデンは立憲君主制。
政治介入はない。
デンマークは立憲君主制。
政治介入はない。
イギリスは立憲君主制。
君主といえども
憲法の制約下にあるということです。
絶対君主制とはまったく異なる体制なのです。
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