2021年8月某日、当時勤めてた職場で複数の職員が新型コロナ陽性者であることが判明し、全職員がPCR検査の対象となった。翌日出社すると、東京駅構内にある会社指定のクリニックへ誘導された。


東京の西の外れから何故わざわざ東京のど真ん中にあるオフィス街まで検査に行く必要があるのか。検査費用は会社持ちだけど何故か交通費は自腹という「?」な状況でも、当時は未知の危険なウイルスだったから素直に従ったのだった。


職場の同僚が検査を終えて次々と直帰していく中、一定量の唾液を確保出来ないと帰ることが出来なかったので、検査容器を手に唾液が出るまで東京駅構内及び丸の内周辺を2時間超歩きまわるという、前代未聞の状況に陥ったのだった。


唾液が出ないことに気持ちは焦るばかりで、東京駅構内が昼休憩のサラリーマンで賑わっている中、検査容器を手に歩き周るのは苦痛でしかなかった。


そして、東京駅に着いてから3時間近く経ち、やっと目的を達成した時、ランチタイムは既に終了間近だった。


人一倍食意地が張っているから、ミッション終了後には悔いのない食事がしたい。その思いで見付けたのが東京駅構内にある「立食い寿司」の店だった。


たまたま給料日直後だったので、もう食べたいだけ注文したけど全てが美味しかった(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)