それは、ポール・マッカートニーが大好きだったからです。

ビートルズは幼少期から好きで、ピアノもクラシックではなくビートルズの曲を課題にして習っていました。

なので、コードネームの知識は小学校の時点で身についていました。

ビートルズを聴いていて一番関心を持ったのがベースの音でした。

リンゴスターのドラムは悪く言えば単調にしか聞こえない、ギターは基本的に和音の掻き鳴らし。

その合間を掻い潜ってうねうね聞こえるこの低い音は何だ?と思ったのです。

ピアノの先生に聞いたら、その楽器はベースと言って、ピアノでいう左手の役割だと教えてくれました。

でもビートルズのピアノ譜の左手パートと、実際ビートルズでポールが弾いてるフレーズは全然違う!

本物が断然かっこよく聞こえたのは言うまでもない。

俺は珍しく、ギターよりも先にベースに興味を持った子供でした。

だけど、当時いきなりベースなんて楽器を買ってもらって弾こうなどとは考えもせず、中学3年までピアノを習っていました。

高校ではバンドでドラムを叩いていて、文化祭などで演奏していました。

その間、色々な音楽、ベーシストに触れはしましたが、ベースを手に取るには至らず。

満を持してベースを買ったのは大学4年の時でした。

ベースという楽器のイメージはかなり出来ていたし、すぐにミュージックスクールの門を叩いて村井俊夫先生からベースの指導を最初からしっかり受けたので、すぐに弾けるようになりました。

と同時に、ベースを基礎にコード進行を考え作曲するということも出来るようになりました。

もちろんビートルズのコピーはほぼ全曲やりました。

俺がベースに適性を見出だせたのは、ピアノを習っていたことと、ビートルズ(特にポールマッカートニー)の存在によります。

今もポールのベースプレイは俺の演奏に色濃く反映されています。