本日の乗務で、奇跡が起こりました。
いつもの様に通院のお手伝いの為、利用者のお宅へ・・・
僕「おはようございます、お迎えに参りました」
「は~い、今行きます」???
いつもとは違う若い女性の声、確かこのお宅はおじいちゃんと、男性のヘルパーがいるはずだけど???
玄関のドアを開けると、いつも無口で怖い顔をしたおじいちゃんが車椅子に乗っていた。
何回か送った事があったけど、しゃべったのを聞いた事がなく、声をかけても無反応。
でも、今日はなんとなく様子が違った、表情がなんとなく穏やかだ・
暫くすると、年の頃なら30代前半の女性がばたばたと出てきて、にっこり笑って「よろしくお願いします」とカナリアのような声で言った。
その女性が、車椅子で移動を始めたが、玄関の段差や、この先の3段だけある階段を移動していかなければならないが、慣れてないらしくこわごわ押している、
車椅子の移動を代わってあげようとしてふとおじいちゃんの顔をみたとき、明らかににこにこしている、気のせいとも思ったが、とにかく「私が代わりますよ」といって移動をかわり、無事車に乗せ、出発。
以前のタクシードライバーの習慣でコース確認をしていると、道が分からないのでお任せしますとの事。
女性「丁寧な運転手さんで助かりました、私、孫娘なんですけど、今日、初めておじいちゃんの付き添いを頼まれたのですが、何も分からなくて」
僕「そうですか?それは大変ですね、そう言えば先ほどおじいちゃんの顔を見たら、ニコニコしておりました、お孫さんが来てくれた事が嬉しかったんじゃないでしょうか」
女性「?えっ??」
とてもびっくりしている。
女性「おじいちゃんが笑ったのを見たのは、病気で倒れてからなかったけど・・・」
涙ぐんでいるように見えた。
僕「お孫さんや、お子さんの力は偉大ですね、病気も克服してしまうかも知れませんよ、僕も何回か送迎しましたが、こんな事は初めてです」
女性「有難うございます」
病院に無事到着、車椅子を押していく時、おじいちゃんは、僕に手を振ってくれた、とても嬉しかった。
孫や子供はとても不思議な力を持っている、いや~改めて実感した。