流離のマジシャンのブログ -6ページ目

流離のマジシャンのブログ

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本日の乗務で、奇跡が起こりました。


いつもの様に通院のお手伝いの為、利用者のお宅へ・・・


僕「おはようございます、お迎えに参りました」


「は~い、今行きます」???


いつもとは違う若い女性の声、確かこのお宅はおじいちゃんと、男性のヘルパーがいるはずだけど???


玄関のドアを開けると、いつも無口で怖い顔をしたおじいちゃんが車椅子に乗っていた。

何回か送った事があったけど、しゃべったのを聞いた事がなく、声をかけても無反応。


でも、今日はなんとなく様子が違った、表情がなんとなく穏やかだ・

暫くすると、年の頃なら30代前半の女性がばたばたと出てきて、にっこり笑って「よろしくお願いします」とカナリアのような声で言った。


その女性が、車椅子で移動を始めたが、玄関の段差や、この先の3段だけある階段を移動していかなければならないが、慣れてないらしくこわごわ押している、


車椅子の移動を代わってあげようとしてふとおじいちゃんの顔をみたとき、明らかににこにこしている、気のせいとも思ったが、とにかく「私が代わりますよ」といって移動をかわり、無事車に乗せ、出発。

以前のタクシードライバーの習慣でコース確認をしていると、道が分からないのでお任せしますとの事。


女性「丁寧な運転手さんで助かりました、私、孫娘なんですけど、今日、初めておじいちゃんの付き添いを頼まれたのですが、何も分からなくて」


僕「そうですか?それは大変ですね、そう言えば先ほどおじいちゃんの顔を見たら、ニコニコしておりました、お孫さんが来てくれた事が嬉しかったんじゃないでしょうか」


女性「?えっ??」

とてもびっくりしている。

女性「おじいちゃんが笑ったのを見たのは、病気で倒れてからなかったけど・・・」

涙ぐんでいるように見えた。

僕「お孫さんや、お子さんの力は偉大ですね、病気も克服してしまうかも知れませんよ、僕も何回か送迎しましたが、こんな事は初めてです」


女性「有難うございます」


病院に無事到着、車椅子を押していく時、おじいちゃんは、僕に手を振ってくれた、とても嬉しかった。


孫や子供はとても不思議な力を持っている、いや~改めて実感した。

その日最後のお客様は、とてもお話の好きな方で、施設から自宅へ送迎ですが、距離が長いのでいつも話が弾みます。


お客「運転手さんは本を読むかね?」


僕「はい、私は本が好きで色々読みますが・・・」


お客「この前、本屋に行ったら、例の市橋容疑者の逃亡手記の本があったよ」


僕「確かリンゼイ・ホーカーさんと言う外国人を殺害して2年と7ヶ月くらい逃亡してた人ですね、どんなことが書いてありましたか?」


お客「俺があれこれ言うより読んでみなよ、複雑な気持ちになるから・・・」とのこと、早速、本日公休なので本屋に見に行った。


白地に赤い字でタイトルが書いてあった「市橋達也逃亡手記」

しばし立ち読み・・・


読んでいるうちにお客の言っている意味が分かりました、印象に残った言葉として「僕が逃げた事で、リンゼイさんの家族を傷つけてしまった」。


「ぼくは、感謝すると言う事を知らなかった、自分勝手に生きてきた、なぜ逃げたのか自分に聞いても答えは出なかった」とも書いてあった。


早速、購入した。


まだ、最後まで読んではいないが、今まで読んだ僕の率直な感想として、なぜ、整形手術までして逃げていたのにいまさらこんなことが書けるのか?

自首する気にはどうしてもなれなかったのか?答えがないなら自分がどう理解すれば良いのか疑問である。


このプログを読んでいただいてる皆様も時間があったら、読んでいただいて、思うことを教えて欲しい、人が人を殺めてしまう理由をほんの少しでも理解できたらと思うので、よろしくお願いします。


本日2月11日はあいにくの雪となりましたが、オ-ダーが6件あり、雪が積もることを懸念しながら出発、一回目は透析に向かう人の送迎です。


もう顔見知りになったので慣れたこともあり、道中の会話も弾みます。


僕「今年は降らないと思ってたのに降ってしまいましたね」


お客「そうだね、よっぽど悪い条件が重なったか、誰かが普段やらないことをやってしまったか」


僕「もしかしたら、僕が、昨日、あることで天に向かってお祈りをしたからかもしれません」


お客「えっ?なにをお祈りしたの」


僕「今日、雪が降りませんように、と、皆様が健康で暮らせますようにです」


お客「うそだ~、(笑い)」


お客「でも、僕らが健康であることを祈ってくれたのはうれしいね」


そうこうしている内に目的地に到着、車椅子を押して、透析室へ・・・


ふと、お客様の顔をみると、一筋の涙が・・・


僕「どうしました」


お客「うれしくなちゃってさ、お祈りしてくれている事がさ・・・」


そんな一言で感激してもらえるとは思わなかった僕は、改めて、接客業の奥深さを感じた。